自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカの温水タンク

アメリカの一般家庭で温水を使う際、やや不便に感じる瞬間がある。それは、使いすぎると温水が出なくなる時だ。たいていの家には、洗濯機乾燥機やボイラーヒーターの近くに、温水タンクもある。その温水タンクは、ドラム缶に似たタンクで、高さ1メートルから2メートル程度あるものもある。ガスで中の水を温水に換えて貯める。だが家族の者が連続して、タンクの容量を超えるスピードで風呂等を使用すると、ぬるい温水になっていき、しまいには冷水とほぼ変わらない温度の水しか出なくなる。
そのため誰かが風呂に入った後は、連続して使用せず、しばらく経ってから次の者が使用する。温水タンクが湯を沸かしている時は、ゴーッと音がする。その音を頼りに、タンク一杯まで温水が溜まるまでは風呂に入るのを控える。
アメリカで暮らしてきて、見てきた全ての家でこの温水タンク使用である。オーストラリア留学時のホームステイ先の家でも、同じくタンク式だった。そんな事も知らず、またバスタブもないので暖まるためシャワーをガンガン使っていたが、やがて冷水に変わったので、シャワー壊れてたよと言うと、タンク式だからあまり使うな、と言われたのを覚えている。カリフォルニア等日本人が多い地域等では、日本人が好みそうな瞬間湯沸かし器を扱っている業者があるが、私が住む地域では見た事も聞いた事もない。いつか瞬間式に変えたいものだ。