自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

フォーチューンクッキー

アメリカには中国人等が経営する中華料理店が点在している。田舎に住む私の周辺地域でも中華料理屋はいくつもある。そこで注文すると、店内、持ち帰りに関わらず、帰りしなにいつもフォーチューンクッキーをくれる。卵と薄力粉などで作ったような、茶色で硬いもので、薄い円形を二折りにし、その折り目真ん中からさらに二山にしたような、やや形容しがたいユニークな形状をしている。
味はほとんどしない。まるで奈良の鹿せんべいのようだ。そしてこのフォーチューンクッキーの中には小さな紙が入っていて、ことわざや格言を1つ、そして英語で翻訳された中国語の単語(水、空など)を1つ、そしてラッキーナンバーをいくつか、裏表の両面に記載されている。フォーチューンクッキーと言うものの、大吉などの吉凶、失物:遅けれど来る、等の運勢表記はなく、おみくじではない。
行けば人数分のフォーチューンクッキーを必ずくれる。周辺の中華料理屋全てで該当するので、おそらく全米規模でも中華料理屋で飲食するとフォーチューンクッキーをもらえるのではないかと思う。
聞くところによると、発祥は日本らしいが、少なくとも関西に住んでいてそれを見たことはなかった。
よく中華料理店に行くので、このクッキーをもらうが、私はそのクッキーを食べないし、中国語を覚える気は全くないのでその紙を見てもすぐ忘れ、格言を読んでもああ、そうか思い、店を出る頃にはすっかり忘れてしまっていることが多いのだが。