自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

ハーフの子供に標準語を教えるかどうか

私はアメリカ人妻とその子供たちと、アメリカ永住しているが、子供達とは日本語で話すよう心がけていることは、以前「ハーフの子供との意思疎通」で書いた。今回はもう少し突っ込んで、どんな日本語で話しているか書いてみる。
私は関西出身で、渡米するまでその大半を関西で過ごした。そのため関西弁が染み付いている。昔子供が生まれた頃、関西弁で話すか、標準語で話すか考えた時期があった。アナウンサーのように、方言使用者は必死に努力してイントネーションや表現を標準語に改めると言われるが、それが自分にできるかどうか。私の心からの感情やその表現は、関西弁で話すからこそ出るのではないだろうか。毎日の日常生活において、一生子供に標準語で話す努力と、子供が将来標準語で話す能力などもろもろを踏まえて考えた。結構な期間考えたと思う。
結果関西弁で話しかけることにした。方言かどうかよりも、日本語を教えるのは私しかおらず、かな漢字慣用表現など国語全体だけでなく日本の文化習慣価値観その全てを私一人で子供たちに教えるしかない環境であり、日中仕事で家にいない身である事も加え、それだけでも時間がかかるからだ。
などといえばそれっぽい理由かも知れぬが、やはり自分が幼い頃から使ってきた言葉を用いて自分の子供に接するのは至極自然であった。妻も英語で、英語ペラペラの日米のハーフが関西弁話すのってかっこいいかもと言ってくれた。そうして、私は子供に関西弁で接する。まれに子供が私に、何でやねん、ボケ!などと言ってくるが、それを教えたのは他ならぬ私であり、しまった、、とそんな言葉まで子供の前で言うべきでなかったと心で後悔する時もあるが。