自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカと畳

アメリカに永住して以来、全く見ないものの1つに、畳がある。日本の和室のように、畳が敷き詰められた部屋は、アメリカでまだ見たことがない。昔日本から移住した際、アメリカで畳を全く見ないので、アメリカ人に広める目的も兼ね畳のビジネスを始めようと思ったこともあるほどだ。アメリカの都市部にはもしかすれば畳屋があるかもしれないが、現在住むニューヨークの田舎ではあるわけもなく、周りのアメリカ人も見たことがない人が大半であろうから、ただただあの畳の清々しいにおいを懐かしく思う毎日である。
一方もう少し手軽に、畳に触れられる方法がアメリカにはある。ハワイに住んでいた頃は、浜辺沿いのコンビニなどで畳でできたシートが売られていた。海水浴客用に、浜辺で座ったり日光浴などの用途として売られていた。これは日本人のみならず、アメリカ人他外国人もよく買っていたのを見かけた。薄っぺらい数ミリの畳のシートで、ついた砂も払えば比較的すぐ取れ、懐かしいあの畳のにおいもした。コンビニで数ドルで売られていた記憶がある。
しかしそれ以外は日々の生活で畳に接することはなく、日本から和室用に畳を何枚も輸入するのも現実的ではないので、これからもおそらく畳に全く関連のないアメリカ生活を送ることになると思う。