自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカのホームスクール その3

前回の続き。アメリカではホームスクールとして、学校に行かせず親が子供に教育を行う家庭が増加している。私の家庭もそうで、実際どんな風に教えているか書いてみる。まず朝起きてすぐ、私が用意した日本語のプリントをさせる(妻はアメリカ人なので、日中に日本語を終わらせ私が帰宅後それをチェックし教える)。そしてインターネットでホームスクール用のサイトが大量にあり、そこから今日行う事柄を妻もしくは子供が選ぶ。あるサイトでは、数千ドルする一年間分をセットで購入できる。
家庭により、親主導、子供主導だったり、興味のあるところからやったり、やれそうならば年齢に関係なくどんどん先の内容をやらせたりいろいろだ。基本は保護者がつきっきりになれるので、子供の理解度の進捗状況がよく分かるため、今日やろうとしたことがわからなければ、妻がもっと時間を割き教えたり、昨日の箇所に戻ったり、様々な例を出して子供が理解するまでアドバイスする。理解しており更にやりたがれば、一、二学年上の内容をやらせることもある。
また近くの本屋で買ってきた問題集やドリルも用い、行わせ、図書館に頻繁に通い、様々な本や実験材料を借りてくる。本でもインターネット利用でも、基本は興味を持たせ楽しみながら行わせ、よく褒める。楽しんでいるようなら、少しだけ難しいレベルをさせる。そして自分で解く達成感や満足感、しいては自分で次はこれを学んでみたいという自主性を養わせる。このインターネットと問題集、本がメインで、今日やる予定が全て終われば、例えまだ朝10時であってもその日の勉強は終わる。以降は自由時間になる。TVやTVゲームは私達の場合2時間または映画一本程度までであるが、それ以外なら自主性に任せ自分のしたい事を何でもしてよい。次回に続く。