自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカで高額紙幣を使うべきか

アメリカで日頃滅多に見ない紙幣があるが、いくらのものと思いますか?
それは50ドルと100ドル札で、日常生活で滅多に見ない。ほぼゼロである。日本だと五千円札や一万円札はよく目にするし使うものだが、アメリカで普段使うのは、1,5,10,20ドル紙幣のみである。50ドル札以上の高額紙幣は、偽造を防止するためあまり使われないと言われる。
実際、普通の店でも高額紙幣の使用を拒むところもある。外国人観光客が多い地区では、高額紙幣を受け入れてくれる店もあるが、必ずしもそうとは限らないので注意が必要だ。
昔日本在住時、ラスベガスに旅行した際、土産物屋で100ドル札を出したが、店員が嫌そうな顔をし、偽造でないか透かしたりまじまじとチェックされたものだ。普通の店では店員自体高額紙幣に見慣れていない場合もあるので、受け入れたとしても偽造でないかの確認に時間を取りがちだ。
こちらとしては悪気はないが、時間をかけられ、かついらぬ嫌疑をかけられているようで居心地が悪かった。アメリカへ行く時にアメリカドルへ両替する際は、高額紙幣は避け、 全て20ドル紙幣に換えてもらうようにしている。財布が膨らみかねないが、支払のたびに時間と手間がかかるよりはましだからだ。
普段の生活で高額紙幣を見るのは、卒業式や結婚祝いで渡す時や、銀行であえてこちらから要求する時程度だ。それ以外は、アメリカのATMで300ドルを引き出しても、全て20ドル紙幣で出てくる。また高額の支払は、多くの人が現金払いでなくチェックかクレジットカードで済ませるのが一般的であるため、私もここしばらくの間、高額紙幣を見ていないほどである。