自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカのゴミ収集

ゴミ収集車用に外に出すゴミについて書いてみる。日本だとゴミの日にゴミ袋を家の前に置いておくと思うが、アメリカだと一家に1つある、ゴミ出し用の巨大な専用ゴミ箱に入れて家の前に置いておく。それは高さ1メートルほどの直方体で、たまったゴミ袋を何個も入れられる。プラスチック製なので、蓋を開けない限りカラスや野良猫などに荒らされないで済む。ゴミ清掃員が収集した後は、それを家の前から庭などに戻す必要がある。
アパートでも専用のゴミ集積所にゴミ袋をいつでもポン、と入れておくのは日本と同じだろうが、アメリカではその集積所に鉄製の巨大な容器があり、そこにゴミを捨てる。大きさは縦横2 メートル×1メートル、高さ1.5メートルくらいだ(写真は企業や病院等で見られる物でより大きい)。ゴミ収集車はその鉄の容器の端にある穴に、正面から2つの鉄のアームを差し、上後方に容器ごと持ち上げ、ゴミを上から揺さぶり落とす。その光景は豪快である。
時にはゴミを全て揺さぶり落とした後、容器を上から車正面までアームで戻した時、これまた車についている専用のホースで、運転席にいながら容器の中を洗っていることもある。
一軒家のゴミ収集は運転者と収集者の二人一組で、道沿いにてテンポよく行われるが、アパートなどにある巨大鉄容器がある場所には、運転者一人でゴミ収集を行う場合も見られる。
なお日本で時折見られるような、童謡などの音楽を鳴らしながら周囲に知らせるようなゴミ収集車は、アメリカではまれで、今まで見たことがない。