自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

郷に入りては郷に従「わなくてもやっていける」?

郷に入りては郷に従え、というのは海外生活の大原則だ。
例えば、日本人がアメリカで生活する場合、アメリカの左ハンドルの運転、初対面時の握手、温泉がないなど、日本にいるのとは異なるそういった習慣に合わさざるをえない。右ハンドルの車はないし、温泉に浸かりたくてもないのだから、強制的に現地のそれに合わさざるを得ないからだ。
昔はその割合が今よりも多かったが、インターネットの普及や海外移住者の増加等で、郷に入りては郷に従「わなくてもやっていける」ことが増えてきた。
生きていくために英語をネイティブレベルまで高めなくとも、日本語のみの仕事が増えているし、日系のスーパーを利用し、滞在している他の日本人と生活をともにすれば、一日のほとんどを日本語で済ませられる。インターネットでどこにいても日本語のサイトのみを閲覧できるし、日本のTVも観れ、日本の製品が欲しいと思えばインターネット通販の海外発送で気軽に送ってくれる。
そうした恩恵で、価値観や生活様式を昔よりも現地化、つまりアメリカ人化せずとも、ある意味楽に海外移住ができるようになった気がする。
それがいいかどうかは人や状況次第だが、永住するとなれば、必ずしも良いとは言えない。当たり前だが、100%日本語のみを使い、日本の価値観で生活するわけにはいかず、それを通せば必ずトラブルが起こる。海外で日本と全く同じ様に生活できないのは当然で、不便かもしれないが不幸ではない。
だからこそ、便利な面は活用しながらも、アメリカに住む以上は英語力は勿論、アメリカの文化習慣価値観をよく理解するという、上手にバランスをとる感覚が以前よりも重要な気がするのだ。
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