自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカでの名前の呼ばれ方

日本にいると、友人知人の間ではニックネームや下の名前で呼ばれることがしばしばあるが、それ以外ではたいてい苗字、姓で呼ばれる。
アメリカでは、たいていの状況で下の名前つまり個人名で呼ばれる。
では日本人がアメリカで仕事をする際はどうか?経験上、これは職場によりけりでいろいろだが、日本人がどれだけいるか、日本色の強さ具合で姓名どちらで呼ばれるか変わってくる印象がある。
アメリカで働いていても、従業員に日本人が多い場合は、日本にいるのと同じように苗字で~さん、と呼びあう可能性が高く、アメリカ人もそれに倣う場合がある。逆に従業員にアメリカ人が多い場合、下の名前で呼び合うことになる可能性が高い。だがアメリカ人は下の名のみの呼び捨てが多いが、日本人同士では呼び捨てでなく下の名+さん付けが多いが。
中には、日本人同士で呼び合う際は苗字で、アメリカ人を含めて話する際は下の名前で、と同じ日本人への呼び方を使い分ける場合も出てくる。
また、役職のある上司が日本人の場合は、部下同僚の日本人は上司を下の名前でなく苗字で呼ぶ傾向が多少ある。上司にとっては目下が偉そうにと、部下にとっては日本人上司に下の名前で呼ぶのは気が引ける、等と互いに思うところがあるかもしれない。それにつられ周りのアメリカ人も苗字で上司を呼ぶように変えることもある。アメリカ人上司へは下の名で呼ぶのが普通であるので、これは日本人上司の性格や社風に拠る所がある。
個人的には下の名で呼ばれるほうが好きだ。苗字で呼ぶとどうも壁を作っているようで、よそよそしさが残る。特に日本人同士で下の名で呼び合う環境では、まずそういう堅苦しさがない分、アメリカにいるのだしフランクで楽だと思う。
ところでハワイにいた頃、管理職だった私は苗字で呼ばれた。だが日米混在の社員さんやパートさんたちは皆、互いに下の名で呼び合っていた。私にも苗字でなく下の名で呼んでもらっていいです、と酒の席で言ったことがあるが、皆気を使ったのか、苗字呼びが慣れていたのか、変えたのは別部署の管理職の人だけだったが。