自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

表札をつけないアメリカ


アメリカの家には、表札がない。家の前に着いても、そこに何という人が住んでいるかまったく分からないのが通常だ。日本だと大理石や木などでできた表札に、住居者の名前、時に住所までご丁寧に記載されているので、アメリカのそれと好対照である。
アメリカの家のポストの側面に、小さい字で氏名を書いている場合があるが、それも必ずではなく、またポストの蓋を開けた中に氏名を書いている場合もあり、やはり外から一見してその家の人の名前を判別するのはたやすくない。アパートでも同様だ。
ではどうやって判別するかは、ストリートナンバーから判断するしかない。アメリカの家には、その正面ドアの上部か左右等に、大きな番号が表示されている。 25、とか1677など、その家のストリートナンバー(道番号、番地のようなもの)が遠くからでも分かるように貼り付けられているので、訪問先の家がどれか識別するのは、氏名のある表札ではなくその番号を頼りに探すしかない。もちろん日本のように表札をつけても結構だが、郷に入りては郷に従え、のごとく私の家にも表札はない。ポストにも氏名を書いていない。ただストリートナンバーを表示しているだけである。