アメリカには、お年玉の習慣がない。親からすれば嬉しいかもしれないが、その一方でクリスマスには子供に大量のプレゼントを与える。アメリカでのクリスマスプレゼントは1個でなく、子供1人につきに何個も与える。また自分の子供だけでなく、甥や姪、孫のほか、夫婦間、兄弟間、親など、年上年下関係なく親戚全員にプレゼントを贈りあうこともよくあるので、相当な出費になる。直系家族間の、祖父母と両親からその子供へは特に質量とも多く、他の親族からは一人一個または数個のプレゼントが贈られる。クリスマス後、小さい子供を持つ家では、親戚中からプレゼントをもらい、足の踏み場もないくらいのおもちゃで埋め尽くされることもある。クリスマスから一週間後に来る新年でも、まだ子供たちはそれらおもちゃを飽きずに楽しんでいる頃でもある。そういう理由もあって、アメリカではお年玉の習慣はないのかもしれない。
また私の家庭のように、日米のハーフの子供の場合、お年玉を与えているかであるが、私の家庭の場合与えていない。このようにクリスマスで大量のプレゼントを与えるからだ。私が子供の頃は日本で親からお年玉をもらっていたので、私の子供にも与えないと不公平かもしれないが、その分大量のクリスマスプレゼントをあげているので、それで差し引きゼロとしている。。
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一般的にアメリカ人男性は日曜大工が好きで、知識も豊富である。家の庭の一角に、大きな物置小屋がたいていあり、そこにはホームセンターで売られているような木工用具が所狭しと置かれている場合が多い。彼らは仕事後や週末に、車やバイク、ボートやスノーモービルなどの手入れや修理をしたり、家の電気系統や配水管、電化製品の修理、壁や床の手入れや修復までする人もいる。彼らは父や祖父、叔父や、友人知人などから、小さい頃からそれとなしに教え教えあってもらってきた。クリスマス用プレゼントに電動ドリルや電気カッターなどをもらい男性が大はしゃぎし喜ぶというホームセンターのコマーシャルもあるほどだ。
以前、私の家の床下を流れる配水管が漏れ出し、困ったとあぐねていた時、近所の友人がつなぎの服を着てすぐ来てくれて、埃やくもの巣だらけの床下に入り、すぐ直してくれた。ホームセンターでサイズ形の合うパッキンなどを買ってきてくれて、泥だらけになりながら金などいいよ、と颯爽と笑顔で返してくれたのにはいたく感動した。
同じ男性でありながら、日曜大工のことを知らない自分自身をとても情けなく感じた。日本だとこういう場合、たいてい業者に頼んだりして済ませるかもしれないが、そういう知識や能力がある者が一家に一人いると大変心強いものだ。しかし依然私は日曜大工のそういうレベルには乏しいままであるが。
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アメリカでは、様々なスポーツ番組が放映されている。私はスポーツをするのも見るのも好きだが、なぜかアメフトとバスケットボールは好きではない。だがその2つと、野球はアメリカの三大スポーツと言われるように、これらはテレビで本当によくやっている。最も高いコマーシャルは、アメフトのスーパーボウルの放映時のものと言われるほど、多くの人がアメフトを見る。
私はルールすら知らない(知る気がない)ので、知らず嫌いかと思うが、あまりにも毎日のようにテレビでやっているので、意地の張り合いのような気になる時もある。
他にアメリカのスポーツ番組で何がやっているかというと、よく見かけるのでは大リーグ(昨シーズンの試合を放送していることもある)、地元マイナーリーグの野球、州別、大学別の野球とソフトボール、アイスホッケー、またスノーボードハーフパイプ競技、サーキットを走るバイクレース、土のダートコースやジャンプを競うモトクロスレース、総合格闘技、プロレス、ラクロス、デイトナの車のレース、モンスタートラック(華麗なジャンプと着地などを競う)、ドラッグレース(細長い車2台ずつが速さを競う。数秒で終わる)、力自慢大会(大樽を上に投げたり懸垂したりしてその速さを競う)、テニス、ゴルフ、ボクシング、フィットネス番組などある。普段日本で見れないスポーツ番組が結構あり、しばしば観戦を楽しんでいるのである。
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日本の家は、玄関の靴を置くスペースはたいてい屋内より低くなっているが、アメリカの家では、靴を脱ぐ段差のあるスペース自体ない場合がかなり多い。玄関ドアを開けても段差がなく床がフラットで、ドアから少しの範囲だけ石、コンクリート、またはゴムなどのクッションフロアの防水床で、そこから同じ高さで木やカーペットの床に変わるパターンの家が多い。
玄関スペースが屋内よりたいてい低い日本だと、大雨洪水からいくらか守ってくれたり、外を歩いて汚れた靴と屋内とを隔離する、ソトとウチの境界を心理的にも作り出したりしているようで興味深い(アメリカの玄関ドアの前にはたいてい階段が数段ある家が多いが)。
またアメリカ人は、下駄箱自体置かない家も多く、靴のまま屋内で過ごし、寝るまで履きっぱなしだったり、脱ぐ家でも靴はドアの横に置くだけの人も見かける。そのためか私の家では下駄箱があっても、段差がないためドア付近は汚れやすく、念入りに拭き掃除をする必要がある。
雨の日や靴の裏が濡れて汚れている時用に、玄関ドアに目の粗いマットを置く家もあるが、そこで汚れを落としても家の中で履き続ける感覚は日本人にはない文化だ。だから雨の日に私の家にゲストが来ると、だいたい濡れた靴のまま入ってくるので心穏やかではない。
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12月24日クリスマスイブの夜は、一年で最もカップルがセックスする6時間などと言われるが、アメリカではどうかというと、それほどではないと思う。
理由はいくつかあり、まずアメリカでは日本のようなたくさんのラブホテルなどなく、特にカップル同士が2人きりで邪魔されないような場所が限られてくる。親が旅行や祖父母の家に出かけた際の家や、モーテル程度しか一般的にない。ラブホテルというもの自体アメリカにはほとんどないからだ。
またクリスマスは国民の祝日で休みであり、その前後は学校も仕事もたいてい休みのため、家に誰かがいて2人きりで過ごすことが難しい。
カップルの内片方でも一人暮らしなら、2人きりの場所と時間が確保できるが、それでもクリスマス(イブ)=セックスの日のような発想はアメリカ人にはない。その日は特に恋人と一緒にいなければならない、ということはない。
クリスマスの期間は、離れた場所に住む親や祖父母の家に訪れ、大量のクリスマスプレゼントをもらいあい、一緒に食事をするのが一般的であるからだ。
しいて言うならば、新年を迎えるカウントダウンをして深夜0時になれば、恋愛関係、夫婦関係でない異性とキスしてもOKという習慣はアメリカにはある。たいていカウントダウン用のパーティやバーなどで、見知らぬ人同士、知っているけれどそういう関係でない同士でも、キスしてもその場限りは構わない。中には気になる異性や意中の人とあえてキスができるよう、その時間、その場に居合わすよう準備する人もいるにはいる。
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アメリカで語学学校に通った際のことを書いてみる。アメリカに越してきて間もない頃、ネイティブレベルの英語にもっと高める必要があると痛感していたため、どこかいいところはないかと探したところ、近くのコミュニティーカレッジ(日本で言う専門学校的な所)で、夜に無料で講師による英語レッスンをしているのを知り、行ってみた。
参加してみると、参加者はそのほとんどが工場労働者やシェフなどで働くメキシコ人などの南米移民者で、韓国人女性が1人、どこか忘れたが中東の国から来た女性が1人、グリーンカードに当選したらしいポーランド人の年配夫婦などの構成で、日本人は私だけだった。それは語学学校というよりは雑談レベルに近く、黒板に書きまくるようなことは全くしない。講師が最近の出来事を話したり聞いてきたり、自国の文化や食事やそのレシピを紹介しあったり、ランダムに2人組を作り、警察官と容疑者になり犯行時のアリバイの説明をしたりなどをした。
しかし私は3回行ってすぐやめた。なぜなら、3つあったレベル別クラスの一番上のに出席したが、そのレベルは一言で言うと中学校レベルであったからだ。車のパーツを描いた絵を見せ、鏡を指差し皆でMirror、と言ったりもし、何かテーマを決めて話す際も、自分の番が回ってくるまで彼らのもたつく英語を延々聞くのは時間の無駄に感じた。講師と普通にぱっぱと会話ができたのは私だけだった。
ネイティブ英語のシャワーをもっと浴び、返答に窮するほどヒーヒー言うくらいのレベルを望んでいた私にとっては、全く見当違いのクラスであったからだ。
だがそこで気づいたのは、片言英語レベルの出席者の大半が、ネイティブのスピードで話す講師の英語を理解していたことだ。彼らは話せないのである。驚いたことに英語を聞き理解する能力はそこそこあるが、英語で話せないレベルのようであった。
分からないとか、もう一度言ってくださいとはあまり言わず、質問の返答を英語でどう表現するかでまごついている人が大半であった。それを思うと、後は話す能力を伸ばせば英語でまあまあ生活していけそうな人たちが多そうな気がした。彼らの読み書き能力、またどれだけ単語や語彙を知っているかは分からなかったが、講師自体も読み書きよりも聞く話すを鍛えるために時間をほぼ全て割いているようにも思えたのも気づいた点であった。
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