自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

日米のスーパーのレジでの違い

日本のスーパーマーケットでは、通常商品を入れた買い物カゴごとレジに置きさえすれば、レジの店員がスキャンしながら別のカゴに入れていく。しかしアメリカの多くのスーパーのレジでは、商品を客が1つ1つカゴやカートから出し、レジの店員の前にあるベルトコンベヤーに並べていかねばならない。レジの店員はそれをスキャンし、ビニール袋に入れていく。
これは確かに面倒くさい。選んだ商品がどれだけ多くとも、原則それを全てレジに出していかねばならないからだ。 例外で10キロ以上の米や30本入りケースの缶ジュース等巨大な物を買うときは、ショッピングカートからわざわざレジのベルトコンベヤーに出さずとも、店員がワイヤレスのハンドタイプの商品スキャナーを持ってカートのところへ来てスキャンしてくれる。それならいっその事そのハンドタイプのやつで、カートに入っている全ての商品を一気にスキャナしてくれたら、と思う事がある。余談だが、日本のレジの店員のように「198円が1点、、」などと1つずつご丁寧に読み上げるような事はアメリカではない。
このようにアメリカのレジで商品を全て並べる理由は2つあり、1つはショッピングカートの上に買い物かごを置いて買い物する事はほとんどなく、誰もがショッピングカートに商品をそのまま入れていく。それに各商品自体も日本のより大きいものが多く、客も一度に大量に買う。そのため手で持てるような買い物カゴでは収まらないし、持てないくらい買う。 そのため1つ1つ客自ら取り出して並べることになる。なおショッピングカートでなく買い物カゴで買い物するのは、本当に数点のみ買いにきた客や、コンビニや小規模店くらいだ。
もう1つは、日本のスーパーのように、レジの後方に客自身が袋詰めするスペースがない。アメリカではコンビニや小さな商店だけでなく大型スーパーでもレジの店員が袋詰めしてくれる。そしてそれらを自分のショッピングカートに入れていってくれる。支払いが終われば、そのままカートごと車まで押していけばいいのだ。駐車場には必ずカートを戻す場所がある。
選んだ商品をベルトコンベヤに客が自ら並べていく一方で、店員がそれらを袋詰めしてくれるので、日本と比べ一長一短である。だがレジで前にいる客が会計している間に自分の商品をベルトコンベヤーに出しておけば時間が省略でき、会計後袋詰めせずすぐ帰れるのも楽ではある。