自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカで英語を話す 5 (英語を学ぶ付加価値)

英語が話せるようになると、そこにプラスアルファの副作用があることに気づいた。
「恥ずかしい」と思うことがなくなり、他人の目が気にならなくなり、ハグや握手をよくするようになりスキンシップが増え、挨拶をよくするようになり、人見知りが減り、アメリカ人の他人とも気軽に話すようになり、ソトとウチの線引きを昔に比べ厳しく引くことがなくなり、ドアを持って後から来る人を待ってあげたり、日本人コミュニティーという限られた中だけの行動などではなく普通のアメリカ人と行動を共にすることで、アメリカで人との繋がりをより感じることができ、遠出をすることも億劫にならなくなり、会話の中で笑いを無意識に入れようとする、ユーモアセンスを取り込もうとしたり、議論をしても納得いくまでは引き下がらず、交渉事が昔より苦にならなくなり、完璧主義というよりは良い意味で雑になり肩がこらない生活になり、年上相手だからと必要以上にぺこぺこするような事もなくなり、他人からどう思われているかと気にするのではなく自分自身どう思うかを中心で考えるようになり、より自分という存在に自信を持つことができ、まとめると英語が話せるようになったことでさらに自由になった気がする。言い換えるとこれらの多くはアメリカ人の性格価値観でもあり、アメリカ人として片足を突っ込むような適度なアメリカ人化した気がする。自分がより本来の人間らしいワンランク上の自分に昇華できたような気にもなった。
言語とその文化は密接につながっているので、言語を覚えていくとその文化習慣、価値観も一緒に覚えていく。移住して単に英語を学べば英語が話せるようになるだけでなく、価値観という考え方にも影響を受ける。そしてこれは人によるものの、その影響を受け入れていった結果、幸い上記で書いた変化が起こり、自分がより成りたかった状態に近く、より気楽に人生を楽しんでいるような気がする。少なくとも日本で永住する人生を選んでいた場合の自分よりも、人生を楽しんでいる気がする。嫌なこともあるが、総じて英語を話せるということから得られたこうした付加価値は、自分自身をより幸せに、そして強く高めてくれた気がするのだ。
English Aya Pod