金曜日のアメリカ人
アメリカ人の多くは、金曜日になるととても嬉しがる。明日から2連休で嬉しいのは多くの日本人でも同じだろうが、アメリカ人はそれをより態度に示してくる。職場の雰囲気が明らかに良くなり、人々は普段より楽しそうで、笑い声もいつもよりよく聞こえてくる。仕事の話でなく、世間話や今週末の予定などで会話が盛り上がる。
挨拶も、いつものGood MorningやHow are you today?などのありがちなものだけでなく、Happy Friday!や、Have a nice weekend!, TGIF!(Thanks God it's Friday!), と言ってくる人も多い。金曜の仕事中に喫煙所に行けば、普段会話を交わさない人が嬉しそうに私に世間話をしてきたり、全く知らない人がハイファイブやフィフスタッチ(互いの握りこぶしでタッチする)をしてくる人もいる。金曜日がどれだけ嬉しいかを歌った有名な歌も多い。
他の平日の気合のいれ具合が 100とすると、金曜日は60くらいの入れようか。金曜日を休んで3連休にしたり、金曜は昼までや3時までで仕事を切り上げる人も多い。会社によるが、私の職場の場合、金曜日は私服可であり、皆ジーンズなど普段着で仕事をするのも気分的に楽しさに拍車がつく。その代わり月曜朝は、たいていアメリカ人は気分が重い。あちこちから溜め息が聞こえてくる。Manic Mondayなど、やはり月曜朝の心境を表した歌もある。金曜と月曜のギャップの差は、日本人のそれよりも大きいと感じるのである。