自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

金曜日のアメリカ人

アメリカで仕事をしていると、日本人とアメリカ人の仕事に対する姿勢がある程度異なるのに気づく。今回は、金曜日の彼らの仕事ぶりの違いについて書いてみる。
アメリカ人の多くは、金曜日になるととても嬉しがる。明日から2連休で嬉しいのは多くの日本人でも同じだろうが、アメリカ人はそれをより態度に示してくる。職場の雰囲気が明らかに良くなり、人々は普段より楽しそうで、笑い声もいつもよりよく聞こえてくる。仕事の話でなく、世間話や今週末の予定などで会話が盛り上がる。
挨拶も、いつものGood MorningやHow are you today?などのありがちなものだけでなく、Happy Friday!や、Have a nice weekend!, TGIF!(Thanks God it's Friday!), と言ってくる人も多い。金曜の仕事中に喫煙所に行けば、普段会話を交わさない人が嬉しそうに私に世間話をしてきたり、全く知らない人がハイファイブやフィフスタッチ(互いの握りこぶしでタッチする)をしてくる人もいる。金曜日がどれだけ嬉しいかを歌った有名な歌も多い。
他の平日の気合のいれ具合が 100とすると、金曜日は60くらいの入れようか。金曜日を休んで3連休にしたり、金曜は昼までや3時までで仕事を切り上げる人も多い。会社によるが、私の職場の場合、金曜日は私服可であり、皆ジーンズなど普段着で仕事をするのも気分的に楽しさに拍車がつく。その代わり月曜朝は、たいていアメリカ人は気分が重い。あちこちから溜め息が聞こえてくる。Manic Mondayなど、やはり月曜朝の心境を表した歌もある。金曜と月曜のギャップの差は、日本人のそれよりも大きいと感じるのである。