アメリカの家の玄関にないもの
玄関スペースが屋内よりたいてい低い日本だと、大雨洪水からいくらか守ってくれたり、外を歩いて汚れた靴と屋内とを隔離する、ソトとウチの境界を心理的にも作り出したりしているようで興味深い(アメリカの玄関ドアの前にはたいてい階段が数段ある家が多いが)。
またアメリカ人は、下駄箱自体置かない家も多く、靴のまま屋内で過ごし、寝るまで履きっぱなしだったり、脱ぐ家でも靴はドアの横に置くだけの人も見かける。そのためか私の家では下駄箱があっても、段差がないためドア付近は汚れやすく、念入りに拭き掃除をする必要がある。
雨の日や靴の裏が濡れて汚れている時用に、玄関ドアに目の粗いマットを置く家もあるが、そこで汚れを落としても家の中で履き続ける感覚は日本人にはない文化だ。だから雨の日に私の家にゲストが来ると、だいたい濡れた靴のまま入ってくるので心穏やかではない。