英語に敬語はあるのか?
英語には基本的に、尊敬語、謙譲語といった使い分けがありません。そのため、軍隊等特殊な状況を除いて、誰に対しても同じ話し方で接します。
自分の立場や置かれている状況や、年齢性別等によって、同じ内容でもその都度言葉使いを変える必要は原則英語ではありません。
言うまでもありませんが、「わたしは/僕は/俺は/あたしは/自分は/わたくしは/小生は/小職は/我輩は/拙者は」など、自分の事を言うときに様々使い分けますが、英語では「I」で済みます。
これは英語を学ぶ・話す上で非常に便利です。むろん目上に対して生意気に偉そうにできる等という意味ではありません。言葉という毎日毎日使うものですから、話を伝えるという作業のほか、さらに相手の立場・年齢、自分との関係による言葉選びという作業に、毎度毎度神経を使わなくてよいのは助かります。
私は日本語教師ですし、日本語を批判している訳では決してありませんが、普段英語で生活していて、時々日本にいる親や友達等に電話で話をする時、また日本語で文章を書くときに、言葉の奥ゆかさとともに面倒臭さにも似た気持ちもよく感じる事があります。