自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカの語学学校

アメリカで語学学校に通った際のことを書いてみる。アメリカに越してきて間もない頃、ネイティブレベルの英語にもっと高める必要があると痛感していたため、どこかいいところはないかと探したところ、近くのコミュニティーカレッジ(日本で言う専門学校的な所)で、夜に無料で講師による英語レッスンをしているのを知り、行ってみた。
参加してみると、参加者はそのほとんどが工場労働者やシェフなどで働くメキシコ人などの南米移民者で、韓国人女性が1人、どこか忘れたが中東の国から来た女性が1人、グリーンカードに当選したらしいポーランド人の年配夫婦などの構成で、日本人は私だけだった。それは語学学校というよりは雑談レベルに近く、黒板に書きまくるようなことは全くしない。講師が最近の出来事を話したり聞いてきたり、自国の文化や食事やそのレシピを紹介しあったり、ランダムに2人組を作り、警察官と容疑者になり犯行時のアリバイの説明をしたりなどをした。
しかし私は3回行ってすぐやめた。なぜなら、3つあったレベル別クラスの一番上のに出席したが、そのレベルは一言で言うと中学校レベルであったからだ。車のパーツを描いた絵を見せ、鏡を指差し皆でMirror、と言ったりもし、何かテーマを決めて話す際も、自分の番が回ってくるまで彼らのもたつく英語を延々聞くのは時間の無駄に感じた。講師と普通にぱっぱと会話ができたのは私だけだった。
ネイティブ英語のシャワーをもっと浴び、返答に窮するほどヒーヒー言うくらいのレベルを望んでいた私にとっては、全く見当違いのクラスであったからだ。
だがそこで気づいたのは、片言英語レベルの出席者の大半が、ネイティブのスピードで話す講師の英語を理解していたことだ。彼らは話せないのである。驚いたことに英語を聞き理解する能力はそこそこあるが、英語で話せないレベルのようであった。
分からないとか、もう一度言ってくださいとはあまり言わず、質問の返答を英語でどう表現するかでまごついている人が大半であった。それを思うと、後は話す能力を伸ばせば英語でまあまあ生活していけそうな人たちが多そうな気がした。彼らの読み書き能力、またどれだけ単語や語彙を知っているかは分からなかったが、講師自体も読み書きよりも聞く話すを鍛えるために時間をほぼ全て割いているようにも思えたのも気づいた点であった。
マンツーマン英会話