自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカで英語を話す 1 (渡米後すぐの私の英語 )

アメリカに移住し始めた当初、私も他の多くの人のように色々苦労した。中でも英語の勉強はとりわけ大変だった。日本で大学まで英語を勉強し、英語の家庭教師の期間など合わせると15年は英語を勉強した。しかしいざ渡米すると、まるで一から英語を勉強しなおさねばならないような状況に陥った。
まず、日本の学校で習った英単語の多くが、アメリカでは使われていなかった。例えば「~にもかかわらず」はdespiteと習ったから話してみたものの、は?と言う顔をされた。そのためその意味で用いる別の語や類似表現を第一義として使うよう、彼らの会話から覚えなおす作業が頻繁に発生した。学生時代に必死に覚えさせられたのにアメリカ人が使わないとは何だよ、とがっかりしたものだ。
次に話すスピードが恐ろしく速く感じた。日本で15年学んだし、家庭教師として教えるくらいで多少の自信があったが、渡米した瞬間からそのおごりは完全に砕けた。アメリカ人が何言っているのか聞き取れないのである。まるでわざと早口で話して嫌がらせしているのか、と勘違いするほど、物凄いスピードで英語を話している気がして、当初恐れに似た感情を持ったのを覚えている。学校や受験用英語では聞き取りや英会話の必要性がほとんどなかったため、それは当然であったし、妻が私のためにいつもゆっくりと話してくれていたためそのスピードに慣れていたためかと思う。
そして、ほぼ完全な英語のみの生活を送るのに当初四苦八苦したものだ。当然だが、英語を聞いて英語で考え英語で言い返し、日本語での会話並みにそのリズムを途切れずテンポよく行うのは、ほぼ学校英語のみで渡米した私には高すぎる作業だった。
そのため、英語での会話のキャッチボールが出来ないため、言っていること言いたいことが伝わらない。質問され何度聞き返してもまだ分からない。例え分かってもすらすらと返答できない。映画が理解できない、新聞が読めない。そのため恥ずかしながら、アメリカ人と会話をしても、妻を連れ添い、その話を妻に噛み砕いてゆっくり再説明してもらい、英語による英語の通訳をしてもらうという、情けない時期も渡米後しばらくあった。次回に続く。
マンツーマン英会話

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アメリカ人は日本人をどう思っているか

一般的にアメリカ人は日本人をどう思っているか。実際アメリカに住んでいて、私の周りのアメリカ人やアメリカのTV雑誌などから感じる印象を書いてみる。
彼らにとって日本は、一言で言えば魅力的な国で、比較的好意的に見ている気がする。アメリカで見ないような新技術や新製品などの多くが日本にあり、日本人は皆賢くて優しい。イギリス、カナダなどの次に親近感を沸く国の1つとして日本を見る人も多い。日本の象徴的イメージとして、侍や忍者、芸者等を挙げるアメリカ人はいまだ多く、そのミステリアスな存在に魅力を感じている。
しかし言い換えれば、在日経験者やかなりの親日派でもない限り、多くのアメリカ人にとってはそういう忍者やトヨタ程度しか日本を知らないのもまた事実だ。日本はアメリカに政治経済やエンターテイメントなど様々な面で依存し影響をよく受け、アメリカ関連のニュースは多いが、アメリカにとっての日本は世界の一国の位置づけで、アメリカで見るニュースでも、日本関連のものは大変少なく、日本でのそれより確実に少ない。
さらに日本の実情を突いた情報がアメリカに豊富に入ってくるわけでもないため知る機会が少なく、彼らの多くも今の日本をもっと知ろうと特別に何かするわけでもない。日本語を勉強するわけでもないし、彼らの主要海外旅行先は日本よりもイギリス、カナダ、カリブ海、フランスなどが多いので、関心は遠い日本よりも他国にある。
そういう訳で日本人にとっての日本と、アメリカ人にとっての日本に、ある程度の違いがあるのは事実だ。海を隔てた極東の小国であるだけに、日本の本来の姿を捉えるにはまだ遠く、いつまで経っても日本人は侍や忍者で、いい車を作り寿司好きで、小柄で賢くて優しく、お辞儀ばかりをし、メガネやカメラを常備している、と言うイメージといった、象徴的、固定観念的な部分だけをアメリカのTV番組や映画などで誇張されたりクローズアップされることもよくある。日本人が現れるとなぜか尺八の音が鳴り始めるTV番組もあった。周りのアメリカ人も、妻を除きたいていそういうイメージしか知らない。日本の今の流行や社会情勢などは自ら意識しない限り伝わってこないので、いつまで経っても日本をよく掴みきれず、未だにいい意味で親近感を感じるがよく分からない、ミステリアスな国として思っているようだ。

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アメリカ永住しながら日本の現状についていく意味

アメリカに永住していて、日本の現在の状況にどれだけついていっているか。人によるが、日本にいる日本人と同じように日本の新聞を読み、日本のテレビやウェブサイトなどを見て、現状を詳しく把握することが出来るが、私の場合、永住年数が経つにつれてあまりチェックする気がなくなってきた。
移住当初は、インターネットを使用し日本のサイトをよく見たり、日本にいる両親、友人らと電話で現在の日本の出来事を詳しく聞き、ついていこうとした気がするが、今ではそれほどでもない。
日本で起こる大災害や大きな事件、首相が変わったなどは、意識しなくとも何かと知ることが出来るが、現在の日本で人気の歌手や歌、有名人、流行語、新技術や新商品などは、ある程度自ら意識して情報を取り込まないと分からない。ある有名人や流行語が今日本で大変人気と聞いても、たいていその魅力や良さが分からない。
さらに日本に住んでこそ感じる、時代による人の価値観、文化風俗の変化や、日本全体を取り巻くうねりや流れといった、人々の根底に流れる状況や意識等の変化は肌で感じ取れない。
日本にいるとテレビをつけているだけで、また人との会話や街を歩けば今の日本の状況が簡単に分かるが、アメリカ永住しているとそうは行かないので、大まかなことでさえついていくには時間と労力がいる。またアメリカ永住しているのだから、知ったところで大したことのないレベルの情報や流行であれば、頑張ってついて行こうとする気が起こらなくなる。それに年を取るにつれ若者中心の様々な流行についていこうとする気もなくなっていく。アメリカのテレビやニュースは見るので、そこで入ってくる日本関連の大きなニュース以外は、現状の日本に次第に疎くなってきかねない。
永住していても日本人であるから、日本にいる日本人と同じように見たい、知りたいという好奇心はあるにはあるが、アメリカに住む以上、様々な面で重心がアメリカに寄っていくのもやむをえないかと思う気もするのである。
あの国.com

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日本語のガラパゴス化

以前新聞か雑誌で、アメリカ人男性と結婚した日本人女性がアメリカに移住してから40~50年経ち、「私の日本語はガラパゴス化してしまいました」と述べていた。20代に渡米後、日本には一切帰国せず長い時が経ち、自分の日本語は日本を出国した1960年代当時の日本語のままであるという。きっとその方の日本語は、聞いてすぐ違いが分かるほど、当時の美しいままではないかと推測する。
私もアメリカ永住者ではあるが、昔のように日本語のガラパゴス化は起こりにくくなってきた。インターネットの普及などで、地球の裏側に住んでいても日本のニュースやTV番組などからリアルタイムで、現在の日本語だけでなく日本の状況を簡単に知ることが出来るようになった。日本への飛行機代も昔に比べずいぶん安く、予約しやすいので、定期的に日本へ一時帰国し、現在の日本人にある程度「追いつく」ことが出来る(「追いつき」たいかどうかは人次第であるが)。アメリカで生きていくために、昔よりもアメリカ人化せずとも、日本人のアイデンティティーをより感じながら生活できるようになったのは間違いない。
しかしながら、私は毎日日本のサイトやテレビなどばかり見ているわけではなく、一日の多くを英語を用い生活しているため、私の日本語はガラパゴス化ほどではないが、他の大陸へもう少しアクセスしやすいグアムのような距離感で、現在使われる日本語と比べ多少異なっていくのかもしれない。
グアム オプショナルツアー

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海外永住者と日本食

海外に永住していると、どうしても不便に感じるのは、食事である。日本にいたのと完全に同じような食事を取ることはできないからだ。特に私のような、アメリカのど田舎に住んでいるとそれは痛感する。
何日かの海外旅行をすると、最初は現地の食事に舌鼓みするかもしれないが、旅行の後半になると日本食が食べたくなるものだ。永住者の私の場合、そんな状態がずっと続いている感じだ。
都市部にある日系スーパーに出かけたり、インターネットの通販で日本から海外発送する手もあるが、割高で費用もかさみ、食事という毎日の行為であるから、そればかりもしていられない。
どこに住もうと100%満足いく場所などないかもしれないが、食事面以外の事、例えば自然が豊富、人々の精神的つながりが深い、あくせくせずのんびりしている、物価が安い、他人の目を気にして生活する必要がない、より自由気楽、個人の権利をより尊重する、子供にとっての環境がよりよい、などなど、総合的に見てアメリカに住むほうが自分と家族にとってメリットが多いと決断して今に至るわけで、永住している以上食事面で満足度が低い、といつまでもブーブー言っていられない。
ないならないで工夫するようになり、自分で餃子を作ったり、醤油の効いたおかきやあられを作ったり、うどんを小麦粉から作ったり、ラーメンを一から自分で作るなどするようになった。面倒くさがりの私にとっては大きな進歩である。そしてそこまでしてアメリカに永住するメリットが私の家族にはあるからだ。
また慣れとはすごいもので、日本時代食事などほとんど作ったことがないような私が作る日本食は、自分でも満足いく味で、日系スーパーで買うよりも美味しく感じ、かつ作る面倒くささを感じることが減ってきた。正直不便であるが、不幸では決してない。不便も工夫と考え方次第でどうにでもなる。今ではどうすればより安く早くうまい日本食を作れるか、普段から意識している私がいるほどだ。

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もらいタバコが多いアメリカ

アメリカでタバコを吸っていると、通行人や全く知らない者から、タバコをくれないかとよく言われる。日本にいた頃と比べ、そう言われる比はアメリカでの方が断然高い。以前ハワイに住んでいた時は、ワイキキの都市部であったので、タバコくれと言われる回数は今よりもさらに確実に高かった。
はっきり言って私はあげたくはない。タバコの値段が日本のよりもずっと高いからだ。通常1箱10ドルのものなら、1本50セントする。せこいかもしれぬが、ごくまれならまだしも、かなり頻繁なので、またか、といらいらする。
中にはもらいタバコばかりしている猛者もいるのか、面識のない私に、こんにちは、今日は暑いね、今から仕事かい?などと英語で笑顔で気軽に話しかけ、少し会話した後、ところでタバコ持ってない?一本もらえないか?と段階的に、会っていきなりくれ、ではなく少し打ち解け後に要求してくる者もいる。
今日はくれと言われても断るぞ、と思っても、常時意識し続けるわけでもないし、そのような作戦を練って断りづらくさせる厄介者もいるから面倒だ。日本人もしくは私は、言えばくれそうな顔でもしているのだろうか。
私もタバコをたくさん持っていても、これが最後だから無理だ、とか、やりたくない、とばっさり言い切る。言われたほうはたいてい無言で立ち去り、ケチの馬鹿野郎的なことを思っているだろうが、こちらとしても毎度毎度やっていてはお金がもったいない。吸いたければ自分の金で買え、と。1ドル出すからくれないか、と言われた時はあげているが。そのくせ、まれだが私のタバコが切れた時、こちらからくれというと、くれないことが多いし、もう本当にやりたくないのが本音なのである。
1本から購入可能な葉巻通販サイト「シガーコネクション」

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