自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

もらいタバコが多いアメリカ

アメリカでタバコを吸っていると、通行人や全く知らない者から、タバコをくれないかとよく言われる。日本にいた頃と比べ、そう言われる比はアメリカでの方が断然高い。以前ハワイに住んでいた時は、ワイキキの都市部であったので、タバコくれと言われる回数は今よりもさらに確実に高かった。
はっきり言って私はあげたくはない。タバコの値段が日本のよりもずっと高いからだ。通常1箱10ドルのものなら、1本50セントする。せこいかもしれぬが、ごくまれならまだしも、かなり頻繁なので、またか、といらいらする。
中にはもらいタバコばかりしている猛者もいるのか、面識のない私に、こんにちは、今日は暑いね、今から仕事かい?などと英語で笑顔で気軽に話しかけ、少し会話した後、ところでタバコ持ってない?一本もらえないか?と段階的に、会っていきなりくれ、ではなく少し打ち解け後に要求してくる者もいる。
今日はくれと言われても断るぞ、と思っても、常時意識し続けるわけでもないし、そのような作戦を練って断りづらくさせる厄介者もいるから面倒だ。日本人もしくは私は、言えばくれそうな顔でもしているのだろうか。
私もタバコをたくさん持っていても、これが最後だから無理だ、とか、やりたくない、とばっさり言い切る。言われたほうはたいてい無言で立ち去り、ケチの馬鹿野郎的なことを思っているだろうが、こちらとしても毎度毎度やっていてはお金がもったいない。吸いたければ自分の金で買え、と。1ドル出すからくれないか、と言われた時はあげているが。そのくせ、まれだが私のタバコが切れた時、こちらからくれというと、くれないことが多いし、もう本当にやりたくないのが本音なのである。
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