日米TVドラマで見る違い
アメリカのTVドラマでは対犯罪者や正当防衛としてのアクションはよくあるが、悪い事をしていない無実の者に対してパーンと軽々しく叩くことはコミュニケーションとしてあまりしないし、もしすれば視聴者から苦情が出るかもしれない。また日本のTVドラマではよく叫ぶ。本当によく叫ぶ。しかも突然である。例えば周りが普通の声で会話している最中に突然発狂に似た叫び声を上げる、というシーンは多い(台詞はいろいろあるが、うるさーい!、早くしろ!、そうだ!、こらー!、ああー!などと、人の会話を大声というある種暴力で有無を言わさず遮断するかのように使われる)。アメリカのTVドラマでも叫ぶシーンはあるが、そういう意図でこれほど頻繁にあるとの記憶はない。
今述べた中にもあったが、「早くしろ!」、や「早く!」と相手を急かすシーンも日本のTVドラマなどで当たり前のように出てくるが、アメリカのではそんなにない。もし日本だと「早くしろ!」と言いそうなところでも、アメリカのTVドラマではそうそう出てこない。悪役が近づいてきて、逃げなければならないシーンがあったとしても、ただ「Run!」 、とか「Go!」程度だ。価値観の違いか、英語の性格の違いか、「早く!」に相当する台詞はそれほど出てこない。また土下座をする。ある日本のTVドラマでは、相手に復讐として土下座をさせる、というのがシナリオとしてあるほどで、土下座というのは今でも本当に日本に根深く残っているなと感じさせられる。アメリカのTVドラマで、土下座をするシーンは今まで見たことがないからだ。