自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

日本での天災ニュースを見てする事

海外に住んでいて、私の気がかりな事の一つは日本に住む親の安否である。定期的に電話をしていたとしても、高齢である上、すぐに直接会えないのでいつも心のどこかで元気でやっているかどうか、無事に過ごしていますようにと祈る自分がいる。そういう訳で、日本のニュース、例えば文字ニュースや見出しだけ分かる簡易なニュース等を見る際、火事のニュースで「民家全焼、住人全員死亡」などの見出しが出ればドキッとする。やや恐ろしげにそれをクリックしたり読み進め、自分の親が住む都道府県かどうか、住所、住人の氏名、死傷者の人数などを一気に確認する。そしてそれが同じ県、さらに同じ市町村であれば心臓の鼓動が一気に高まるのが分かり、自分の家族でないことが分かるとふう、と全力疾走した後のような深い息を吐き、安堵する。
台風や地震、洪水などの天災が日本で発生した場合も同様である。しばらく日本の家族と電話連絡していなければなおさら、もしやと思い手に汗が出ることもある。実際被害に遭われた方には残念な気持ちになるが、地球の反対側に住み、すぐ会えないだけに、心配な気持ちはひとしおである。
親が住む市が提供する、天災時に自動で状況をメールで知らせるシステムに登録をしている。そこでリアルタイムに、局地的大雨や、大きな地震等が親が住む付近で発生したと知れば、すぐ電話し、大丈夫か?と安否確認する。言われたほうは、そう毎度毎度電話してくるなと思うかもしれないし、私としても日本におらずすぐ助けに行けるわけではなく、不安は増すばかりで何もしようがないのであるが、結局はパブロフの犬のように、気になるニュース等が入ればすぐ電話をしている。
現在市内で紫外線指数がとても高いとか、屋外作業が危険なほどの猛暑とか、バケツをひっくり返したような猛烈な雨などのニュースを知って、今日は外出しないほうがいいよ、と電話したら、外見りゃ分かるし、TVのニュースでもそう言っているよ、と言われああそりゃ見れば分かるなと、あまり冷やかしの電話や、早朝深夜の電話を控えるようにはなったが。