アメリカのホームスクール その4
ホームスクールの親子たちがまとまって何かに参加すると、たいてい無料か、通常入場料よりもかなり安い価格に設定されることが多い(なおホームスクールの家庭であれば、近くの本屋ではホームスクール者用のカードをもらえ、教育関連はいつも20%引きにしてくれる事がある)。何曜日にどこどこでホームスクールの集まりがある、等と言う連絡が頻繁にあり、毎日のようにその集まりに出かけている。
では実際日本人である私はどう思っているか、書いてみる。
子供を学校に行かせるか、ホームスクールにするか、妻と相当な期間話し合った。結局ホームスクールをさせることになったけれども、本当のところは今でも100%賛成している訳ではない。そもそもそれがどういうものか、分からなかった。日本で大学まで学生生活を送った経験しかないので、自分の子供もそういうような生活を送るものと、その二者択一的な発想自体なかったのである。
そのためイメージが湧きにくかった。 家で教えるなど、子供を甘やかせているのではないかとか、親子であればこそ甘えが生じうまくはいかぬ、と啖呵をきったこともあった。好きな事だけさせるような教育ではなく、一般常識や基礎は広く知るべきだと言ったり、小さい頃から他の子供と学校で集団生活し揉まれる事でのみ学べることがたくさんあるはずだとか、ホームスクールでの友達作りは難しい環境であり、学校のように毎日顔を合わさないのにどうやって親友や一生の友人が作れるのだとか、子供同士で何かに取り組み達成する事をしようにも困難な環境ではないかとか、めぐり巡って子供を甘やかせていることにならないかと話し合った。次回に続く。