自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカの家の照明の違い

アメリカの家の照明について書いてみる。アメリカの家の照明は、昼光色や昼白色の蛍光灯ではなく、電球色が一般的だ(職場は日本と同じく昼白色の蛍光灯が多いが)。白色で明るいものでなく、朱色というか、夕焼け色というか、温かみのある照明を使う家庭が多い。知る限りでも、周辺のアメリカの親族、友人知人の家のそのほとんどで、この電球色の照明が使われている。
その形も、日本によくあるような長さ1mくらいある棒状や、輪型のものではなく、電球型のものが多い。そして照明の場所だが、何個かの電球からなる天井設置型のシーリングライトもあるが、同様にスタンド型も大変多い。
リビングルームや寝室などでは、 設計上天井設置の照明自体がない家も多く、間接照明としてスタンド型のルームライトのみを使用している家庭が多いのも目に付く。
特に夜、家族が団欒してくつろぐ場所であるリビングルームこそ、天井からの白い明るい光があるべきと思うかもしれないが、たいていアメリカのリビングルームの照明は夕焼け色で、それほどテカテカしていない。照明が届かない箇所もよくある。リビングルームの角にある電球色のスタンド型ライトのみの場合が多いので、自然と気分が落ち着く。
そういえば、昔日本在住のアメリカ人の家々に行った際も、設計上元々ある天井の蛍光灯を用いず、電球色のルームスタンドを買って使っていた人が多かったのを思い出す。アメリカ人にとって家での照明は白ではなく、夕焼け色の間接照明をより好むのではないかと思う。これは慣れだが、そうした照明の中で暮らしていると、色の効果と言うべきか、昼光色の眩しいほどの部屋にいるよりも心が落ち着き、就寝への移行がよりスムーズにできていると思う。