アメリカの家の照明の違い
その形も、日本によくあるような長さ1mくらいある棒状や、輪型のものではなく、電球型のものが多い。そして照明の場所だが、何個かの電球からなる天井設置型のシーリングライトもあるが、同様にスタンド型も大変多い。
リビングルームや寝室などでは、 設計上天井設置の照明自体がない家も多く、間接照明としてスタンド型のルームライトのみを使用している家庭が多いのも目に付く。
特に夜、家族が団欒してくつろぐ場所であるリビングルームこそ、天井からの白い明るい光があるべきと思うかもしれないが、たいていアメリカのリビングルームの照明は夕焼け色で、それほどテカテカしていない。照明が届かない箇所もよくある。リビングルームの角にある電球色のスタンド型ライトのみの場合が多いので、自然と気分が落ち着く。
そういえば、昔日本在住のアメリカ人の家々に行った際も、設計上元々ある天井の蛍光灯を用いず、電球色のルームスタンドを買って使っていた人が多かったのを思い出す。アメリカ人にとって家での照明は白ではなく、夕焼け色の間接照明をより好むのではないかと思う。これは慣れだが、そうした照明の中で暮らしていると、色の効果と言うべきか、昼光色の眩しいほどの部屋にいるよりも心が落ち着き、就寝への移行がよりスムーズにできていると思う。