目を合わせない日本人 その2
単に恥ずかしがっているのであれば、会話の内容もたどたどしくなるものだが、話は出来るのに目は見ない学生もちらほらいる。最初の頃はそうでも、半年、一年経てば彼らも英語力だけでなく、目を見て話をするようになる。ああよかった、いろんな意味で成長したな、と思える瞬間である。
あるTV番組で、ゲストに呼ばれたある会社の副社長が、いろいろ話をしていたが、回りの誰とも目と合わせずに誰もいない空間に向かって話していたのは異様に見えた。そして時々下目目線とも言うべきやり方で聞き手に一瞬目をやる。チラ見をしていた。
コンピューターでメールやチャットなど、正面に人を介さない手段での会話に慣れたのか、何とも度胸がない印象を受けた。目を見て話さないと言うのは、かなりの恥ずかしがりであったり、自信がなかったり、嘘を言っていたりと、何らかの理由があるはずだが、周りがみんなそうしているから自分も感化され目を見ないで話すようになったというのであればそれも寂しい。声だけでなく目や表情でも会話をするものであるから、相手の目をもっと見て話をするといいのになあ、とそうした日本人をみて思うのであった。