自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカ人に日本ネタで話しまくるのはアリか

アメリカで住み始めた頃、アメリカ人との会話で、よく日本の話題を出した。会って開口一番、暑いね、けど日本はもっと暑いよ、などと日本関連の事に話を持っていこうとしたものだ。車の話題になれば、ところで日本では右ハンドルだとか、軽四と言う車があるとか、会話の内容を(やや無理やりに)日本に関連付けてよく話した。ちなみに日本だと~とか、日本ではこうだ、など、無意識に日本関連の会話ばかりしていたと思う。
それは、自分は日本人であるからホームグランドである日本関連の話をする方が楽でネタが豊富であり、会話の主導権を握りやすいからであったからと思う。
だがある時、アメリカ人の全員が日本に興味があるわけではないと気づいた。何でもかんでも日本に関連付けて話されても、彼ら全員が興味があるわけではないし、日本に興味のない者にとれば楽しくない会話になりかねない。私自身、誰もが興味を引くような面白い日本関連の話をいつもしていたわけではないので、特に面白くなければ興味もない日本関連の話ばかりをよくされた側になれば気も滅入ると、容易に想像がつく。
昔日本にいた頃、何かにつけていつもウクライナの話に関連付ける友人がいて、興味もなく面白くもなかったので内心少し鬱陶しかったが、私がその友人のようである気がした。
日本人だから、アメリカ人がよく知らないであろう日本関連の事を教えてあげようという気持ちもあって、高頻度で日本関連の話をしたものだが、そういう訳である時からばっさりやめた。彼らから聞かれた時だけ、日本関連の話をするようになった。
何も話す事が思いつかない時ならいざ知らず、会えば日本関連の話ばかりされれば、煙たがられるのも無理はない。何て面白くない奴と思われたかもしれない。私が逆の立場ならそう思ったかもしれない。
これからアメリカに来られる方に、アメリカ人に日本関連の話ばかりしないようにと言うわけではないが、こちらが思うほどアメリカ人は日本の話題にいつも食いついてくるわけではなく、やりすぎると煙たがられることもある、というのが身から出た経験である。