自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

英語を早く上達させる方法

渡米前後の数年間、英語の聞く、話すを本格的に学んだ際の経験談を書いてみる。
これは個人的な経験や印象に基づくのだが、英語を聞く、話すのを早く上達させるには女性英語話者の方が分かりやすかった。理由は察するに女性の方が声が高く聞きやすく、一般的におしゃべりで英語のシャワーを浴びやすく、こちらが下手くそな英語で返しても男性ほどむすっとせず、会話の断片から何とか推測、解釈し補って、こちらの真意を理解してくれるような献身的追加作業を比較的よくしてくれ、同時に湯水のごとく話を広げてくれるような、それなりに会話が続くムードを作ってくれやすかった。
妻がアメリカ人で、渡米前渡米後とも彼女の知り合い伝いでアメリカ人女性の友人が増えやすかったという環境もあるが、女性の方が上記のような訳でとっつきやすいというか、話しやすかったのを覚えている。どちらかと言えば、こいつと話しても意味分からないからと、言いたいことを言えば終わりで言葉少なめになり、こちらの下手くそな英語を頑張って理解するのが億劫そうなアメリカ人男性より、アメリカ人女性の方がいろいろと頑張って私の事や日本の事などに興味を持ち聞いてきてくれた印象がある。こちらとしても日本関連のホームグラウンドネタで、話しやすいムードの中、自分の低レベルの英語や恥ずかしさなどをあまり意識せずにいれたのは、早く英語を上達するのにいい環境であったと思う。
振り返れば女性との会話の方が当時の初期の上達に有利であったのは確かだが、聞きやすい、話しやすいからと女性との会話ばかりに重心を置くと、情けないが今度は男性の英語が聞き取りにくく感じた。もちろんどちらも英語であるが、異なった言語を話すかのごとく、男性英語は聞き取りにくく会話が続きにくかった印象がある。
それは例えば、エレキギターとアコースティックギターの違いのようで、弦もネックも細く弾きやすいエレキギターばかりで弾き続けて慣れてしまうと、弦もネックも太いアコースティックギターを弾く際は勝手が異なりより労力がいる。どちらも同じギターであるから弾こうと思えば弾けたが、何か違和感があり、エレキギターのように同じスピードで演奏できない。英語話者が男女どちらであるかで、そんな違いを感じた。男性の英語をより聞き分けるようになるため、趣味の合う男性や職場の男性同僚と、例えば音楽やスポーツの話題をしまくったりするなど、より会話が続きやすい状態をより意図的に作り練習を重ねた。
女性話者との会話時間が多いことは上達に寄与したと思うが、逆に当初から大半を男性話者との会話に費やしていればどうなっていたか。あくまで推測だが、上達するのにより時間がかかったかもしれないが、その英語力がほぼそのまま女性との会話にも使え、私が感じた男女による違和感はあまり起こらないかもしれない。
まずは女性と会話ばかりする、というのはお勧めするほどではないが、経験談としてご参考程度に。