何歳ですか?とアメリカで聞く必要性
何歳か聞いて、年上か年下か分かったところで話し方接し方を変えない。英語という言語の性質上、原則敬語、尊敬語、謙譲語の概念がない。単に「来て」、と言うだけでも相手との立場状況を踏まえ、来てください、来い、来いよ、来いや、来てね、来てちょうだい、お越しください、いらしてください、おいで、など日本語は相手との立場を考慮した表現が豊かだが、英語では誰かれ構わず全部Come(visit)だ。
後々の接し方を決めるためにまず年齢を聞く日本語と、聞いたところで何も変化がないので聞く必要がない英語との性格の違いかもしれない。どちらがいいかは人次第だろう。年長者を尊敬し重んじたり、より細かな表現が出来る(必要がある)言語と、誰にも平等にフランクに接する言語と、それぞれに良い面はある。逆も言えなくもないが。
そのため、私のアメリカ人の同僚、友人達のほとんどの年齢を私は知らないし、彼らも私の年齢を知らない。隠しあっているのではなく、言ったところで、「あぁ、そう」となるだけだからだ。