日米女性の声の違い
これは人の好みであり、どちらに基準を置くかであるが、一般的にアメリカ人女性の声は、日本人女性の声よりもずっと低く感じる。アメリカ人女性の友人や同僚、テレビラジオなどに出ているアメリカ人女性は、皆概して低い。それは確かに女性の声だが、大人びた声というか、あまりキャンキャンと甲高くない。一方日本人女性の声は、それよりびっくりするほど高い人が割といる。エレベーターガールや、電車の女性車掌、声優やテレビに出ている日本人女性の声は、仕事用にわざと作っているのだろうが、日本に帰省する際に日本人女性のそうした声を聞くとびっくりする。
昔日本に住んでいた頃からそれは感じていたが、より可愛らしさを出したり、日本人男性が好むからなのか、また単により耳に入りやすいためか分からないが、慣れてしまっていた気がする。しかしアメリカに長年住んでいて久々にそうした作り物っぽい甲高い声を聞くと、大変な違和感を感じてしまう。
その幼児っぽい甲高い声は若い日本人女性に顕著だが、若いアメリカ人女性ではそれは大変珍しく、若くても(日本人女性より)低いのが一般的な気がする。
察するに、いい女性として世間が考える女性像は、日本ではまず可愛らしさがイコールに近づくかもしれないが、アメリカでは可愛さではなく、知的、自立的、社交的、親切さ、素敵な笑顔などが上位に来るようで、あまり可愛さやそれにつながるような幼女性や幼女っぽい声、自然でない甲高い声がアメリカではいい女性としての女性像につながらない気もする。
そりゃ男のようなドスの利いた低い声の女性より、もう少し普通と言うか、爽やかな聞いていて不快でないような声のほうが私はいいが、一方でその対極のような、やけに幼な声の日本人女性が多い気がして、さらにわざとやっているなら、アメリカ生活が長い私にはアピールどころかその逆に感じてしまう。