アメリカの公衆便所やレストランなどのトイレについて、日本のと異なる点をいくつか書いてみる。アメリカのたいていの公衆トイレでは、大便用では床から膝丈くらいまでは隣との仕切りがない。そのため隣で用を足している人の、ズボンやパンツが床まで全開に下ろしているのが見えることがある。隣の人のトイレットペーパーや、新聞などがこちらのスペースに入ってくることもある。
足元は確実に見えるので、ノックをしなくとも誰かいるかはすぐ分かる。ノックをしなくても分かるのは便利かもしれないが、隣で大便をしているその臭いがこちらまでどんどん漂ってきそうな気がして、個人的には嫌である。
また大便用のドアとその仕切りの壁の隙間がやや大きく、見る気はなくても中で用を足している人の服の色などが見えてしまうこともある。
そしてたいてい汚い。しばらく掃除していないのか、する気がないのか、落書きがあったり、小便が床に飛び散っていたり、大便のドアが閉まらなかったり、トイレットペーパーやゴミなどが散乱していたり、拭く紙や石鹸やドライヤーすらなかったり。いつもきれいにしているレストランなどはアメリカにもあるが、やはり日本の方が総じてきれいだ。
便所と靴はいつもきれいにしておけ、と言う人がいるが、汚いトイレだとその店が出す食事も雑で汚そうで、車のディーラーならアフターサービスが悪そうな気がして、私は利用したくない。
日本がきれいすぎるのか、単にアメリカが普通なのか、判断基準をどちらに置くかかもしれないが、日本人の私にとって、アメリカに多い汚いトイレはやはり嫌である。
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今回はアメリカ人女性と日本人女性の声に関して思うことを書いてみる。
これは人の好みであり、どちらに基準を置くかであるが、一般的にアメリカ人女性の声は、日本人女性の声よりもずっと低く感じる。アメリカ人女性の友人や同僚、テレビラジオなどに出ているアメリカ人女性は、皆概して低い。それは確かに女性の声だが、大人びた声というか、あまりキャンキャンと甲高くない。一方日本人女性の声は、それよりびっくりするほど高い人が割といる。エレベーターガールや、電車の女性車掌、声優やテレビに出ている日本人女性の声は、仕事用にわざと作っているのだろうが、日本に帰省する際に日本人女性のそうした声を聞くとびっくりする。
昔日本に住んでいた頃からそれは感じていたが、より可愛らしさを出したり、日本人男性が好むからなのか、また単により耳に入りやすいためか分からないが、慣れてしまっていた気がする。しかしアメリカに長年住んでいて久々にそうした作り物っぽい甲高い声を聞くと、大変な違和感を感じてしまう。
その幼児っぽい甲高い声は若い日本人女性に顕著だが、若いアメリカ人女性ではそれは大変珍しく、若くても(日本人女性より)低いのが一般的な気がする。
察するに、いい女性として世間が考える女性像は、日本ではまず可愛らしさがイコールに近づくかもしれないが、アメリカでは可愛さではなく、知的、自立的、社交的、親切さ、素敵な笑顔などが上位に来るようで、あまり可愛さやそれにつながるような幼女性や幼女っぽい声、自然でない甲高い声がアメリカではいい女性としての女性像につながらない気もする。
そりゃ男のようなドスの利いた低い声の女性より、もう少し普通と言うか、爽やかな聞いていて不快でないような声のほうが私はいいが、一方でその対極のような、やけに幼な声の日本人女性が多い気がして、さらにわざとやっているなら、アメリカ生活が長い私にはアピールどころかその逆に感じてしまう。
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前回の続き。一念発起し海外に来たものの、現地人と英語で話ができないから孤立し、海外にいるのに英語を怖がり日本語のみで生活しようとしたり、英語をマスターしようなどという当初の目的とは遠くかけ離れた、なんとも惨めな海外生活を送ることになりかねない。
確かにスペイン語を話す者が英語を学ぶのは、言語学上兄弟のように近いので比較的楽と言われるが、日本語と英語は言語学上全く類似しておらず、しかも日本という英語圏でない環境で英語力を鍛えるのは至難の業だ。
だからと十分な下準備をせず海外移住すると、それはまるでいきなり100kgのダンベルを持ち上げねばならないようなもので、自在に操ることは困難を極める。下準備である程度持ち上げられる力があれば、100kgに対応できるのも早いし、スムーズな右肩上がりの上達が望める。
一方で外人と英語で話した経験もないようなレベルでいきなり現地へ飛び込み、相当な努力情熱と行動力、そして苦労や失敗をいとわない根性があれば、かなり時間はかかるが 100kgでもいずれ持ち上がる(英語を使いこなせる)ようになるかもしれないが、実現する可能性は低い上、そこに至るまでに様々な挫折や支障をきたす可能性も高い。
英語上達のため海外留学するのは、虎穴に入らずんば虎子を得ず、ではあるが、全く手に負えず失意とともに帰国しないように、後で後悔しないため日本にいるうちにできる限り英語で「聞く話す」能力の下準備を是非しておきたい。
私の場合日本にいる時から外人が集まるバーに行ったり、インターネットで外人とメッセンジャーをしたり、当時日本にいた恋人だった現在の妻と一緒にいたりなどして事前に数年鍛えた。もしそれらをせず、大学卒業レベル(つまり読み書きは割りとできるが会話経験はほぼなし)のままで渡米していれば、先の例で言うと全く歯が立たず逆に虎子にかみ殺されていたかもしれない。
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英語をマスターしたいとして、とりあえず海外留学や海外駐在すれば何とかなると思うか、と聞かれたら、私は全く勧めずに、ノーと言うだろう。
日本語の脳で完全に染まっていない幼児ならともかく、青年期を日本で過ごし、その間学校での受験英語程度しか英語に触れる機会がなかった人の場合、(小学校または中学校から英語を習ってきたのだし)何とかなるだろうと思い切って海外に住んでみても、散々な海外生活が待っている可能性が極めて高いと思う。
何が言いたいかというと、人によるが16―18歳頃の青年期までに英語で聞く、話す環境を最低数年経験しておかないと、いくら英語の読み書きが優れていてもそれだけでは海外生活には役立たない。
日本政府も英語教育に力を入れた色々な制度に取り組んでおり、期待したいところだが、英語を用いたグローバルな日本人を育成したいなら上記のような英語で「聞く話す」能力を高めるのも大事だと思う。「読み書き」英語の能力をいくら伸ばしても「聞く話す」能力は比例して伸びず、外人と対等に渡り合う語学力、交渉力等も一向に育たない。
またもっと幼い頃から英語に触れる必要があると思う。日本では普段から英語を話す環境ではまだないので、義務教育の学校での読み書き英語の時間と同様かそれ以上に、聞く話すの時間を幼い頃から持てるよう、意識的に幼児からネイティブの英語教師のみの幼稚園に行かせたり、在日の外人と会話する塾的な時間を設けたり、彼らと友達になったり、スカイプ等PCを駆使するなどして、生のネイティブ英語に触れる時間をたくさん経験しておかないと、読み書き英語はできるからと間違った自信で海外に行っても、話せないし聞き取れないし、絶望のような期間を過ごさねばならなくなる。次回へ続く。
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日本では健康志向の人が多いせいか、様々なビタミン剤や様々な成分、よく知らないが葉酸、イソフラボン、コラーゲン、ナイアシン、バントテン酸など、素人には何に効くのか覚えるのも大変なほどの数のカタカナ読みの成分が、日本のテレビや雑誌、広告を賑わせている。アメリカではどうかと言うと、あるにはあるが、それほど賑わっていない印象だ。
主要ビタミンはたいていのアメリカ人は知っているが、それが何の食事に多く入っているかや、上記のカタカナの言いづらい何とか酸などは日本人ほど知らないし、テレビや雑誌などでもめったに見ない。そういう成分がこれに入っていて、体のこういう症状に効くんです!的な日本で目にする宣伝もほとんど見ないし、果たしてアメリカでも同じようにヒットするかどうか、という印象だ。
同じくある食材を一定期間食べ続け、体にこんな良い変化が起きた、などの健康番組は日本にあるが、アメリカでは滅多になく、普通の料理番組や料理の鉄人(Iron chef)、派手なケーキや巨大なシカゴピザなど地域のユニークな料理を紹介する料理番組がある程度だ。潜在的にアメリカでも健康な食事を取りたい、痩せたい、と思う人は多いはずなので、日本のようなそうした健康番組が増えれば、人気番組になり流行するかもしれないが。
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アメリカの浴室について書いてみる。アメリカでは、アパートでも一軒家でも、風呂場は浴槽のみで、日本で見られるような浴槽とは別に体を洗う洗い場は滅多にない。いわゆるユニットバスが大半で、その部屋は浴槽とトイレと洗面所がまとまっているのが多い。そのため単にシャワーで体を洗うだけか、もしくは入る前に湯をため、しばらく湯船に浸かってから、その湯を捨てながら浴槽内でシャワーで体を洗うことになる。
そして日本とは違い、多くのアメリカの一軒家ではバスタブが2つある。つまり浴槽、トイレ、洗面所のある部屋が家に2つ以上あることも多いので、誰かがトイレや入浴中はもうひとつ別の部屋にあるトイレや浴槽を利用する。それは1階、2階に1つずつ、また地下にトイレがある家もしばしば見るし、電話ボックスのような、浴槽のないシャワールームがある家もある。
そんな環境も一因してか、彼らの入浴時間は日本人より短い気がする。シャワーを浴びて終わり、のアメリカ人は大変多く、妻をはじめその親族も10分程度で終わるようだ。バスクリンのような入浴剤もそれほどポピュラーでもないので、湯をため湯船に浸かっても、(一部酒を飲んだりテレビを見る人などは除いて)体が暖まってきたらさっさと湯を捨てる人が多いようだ。時々泡風呂を楽しむ人は幾らかいるようで、その場合は比較的入浴時間が長いが。
なお入浴剤を買う場所は、日本の温泉風のものは日系の食品店で、それ以外は妻に頼んで香水や化粧品などを売っている女性用品店などで買ってきてもらうなどしている。
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