自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

ハワイで住む その3

前回の続き。ワイキキに住んでいた頃の感想を長所短所とともに書いているが、次は日本のコミュニティーの良さについてだ。
様々な店で日本語を話す店員、日本人医師、日本人弁護士、日本語の新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、日本語学校、日本語の歌がある個室カラオケ、日本風の神社仏閣、日本のTVゲーム店、日本語での運転免許筆記試験などのサービスがワイキキ周辺で受けられる。在留邦人がたくさんおり、日本人向けサービスが充実している。日本語を話す日系3世4世なども多く、仕事仲間以外でも多くの日本人と知り合いになれる。海外に住む同胞同士が助け合うのは自然なことで、色々な有益情報を提供しあったり、行動を共にすることができるのは、海外に住む日本人としては心強い。
一方この点の短所は、仕事の箇所で述べたように、どんどん日本人同士で固まってしまい孤立してしまいかねない点だ。どういう目的や理由で住むかによるが、単に温暖な所に住みたいのであればわざわざハワイに住まなくとも沖縄などでもいい。留学や駐在などいずれ日本に戻るのが確定しているなら日本人同士で常時いても何とかなるかもしれないが、永住となればそうも行かない訳で、英語は絶対必須になる。英語がペラペラでないなら、そうなれるようにする環境を持ち、現地での文化習慣を受け入れ馴染むことも必要になると思う。
私自身、ハワイに戻りたいかと言えば、イエスで、望郷に似た念はある。しかし、総合するとやはり貯金ができないほど相当なお金がかかったのも事実だ。そのせいか、特にワイキキ周辺では旅行者だけでなく移住者の往来も多い気がする。主に経済的理由で、やはり日本に帰る、とかアメリカ本土に戻る、と引っ越し帰って行った友人は多かった。
数十万ドル貯めたら、老後ゆっくりする目的で住むのはいいだろうが、住むに困らない程度のお金か、支出以上の安定かつ高収入が確保されていないと、物価(特に住居費と医療費)が高いので、当時の私と同じくすぐお金の心配をしながら生活せざるを得なくなるだろう。いくら気候が良くても、日本関連が多くても現実的に考えれば、私の場合そんな大金があればハワイに行かず貯金をするか今住む場所の家を増改築するなどし、旅行はより近場なヨーロッパや、ハワイに似たフロリダなどに足が向き、ハワイへは日本へ里帰りする途中に寄る程度になるかもしれない。
ハワイ