アメリカ料理に共通すること
朝食は、パンにバターを塗ったり、ジャムをつけたり、ドーナツだったり、シナモンロールや砂糖だらけのシナボンであることがよくある。そして砂糖とミルク、またはシロップたっぷりの甘いコーヒーを飲む。それだとまだましで、朝から何枚ものベーコンやハムやステーキを食べる人もよくいる。
昼食は、たいていサンドウィッチが多いが、具が七面鳥のターキーだったり、ミートボールだったりするほか、フライドポテト、そしてチーズとサラミで一杯のピザやポテトチップスの場合もよくある。もちろんスペアリブやガーベージプレートなる巨大ハンバーグを平らげる人を昼間のレストランで見ることもある。
そして夕食は、ピザ、ハンバーガー、ステーキ、脂っこいパスタ、鶏肉牛肉豚肉全般の料理、海老など、肉と油ぎっしりの場合が多い。
もちろん昼のおやつや夜食も、ポテトチップスやチョコレート、ケーキなど豊富である。
そして共通するのが、昼食以降寝るまでの間、ペプシやマウンテンデューなどの砂糖たっぷりの炭酸飲料を飲む。日本の緑茶を飲むアメリカ人は皆無に近く、売られている緑茶の多くが砂糖や蜂蜜が入って甘くされてある。水を飲んだり、寿司などを食べても、これら強力な食物の前では相殺効果は薄い。
日本の酢の物やおひたし、ひじきや白米、焼き魚や漬物などは、これらに比べればとても質素に見えてくる。基本的に私はアメリカでも日本食を食べるが、出かける先々でそうした油っこいものや甘いものが多いので、食生活でもある程度アメリカ人化せざるを得ない環境にある。