ニューヨークの停電
アパートに住んでいた頃は、電気ガスともに吹雪のせいで止まることが何度かあった。管理者に問い合わせすると、先着何名かは、近くの発電機のあるホテルに一泊してもいいということで、子供が小さかったこともあり、幸いホテルに泊まることができたこともある。もちろん宿泊費はアパート管理会社持ちであった。そうでない場合、また自己所有の一軒屋の場合の停電、ガス供給がないのは辛く、家に発電設備や薪を用いての暖炉でもない限り、吹雪の夜は相当冷え込む。食料は、生活の知恵なのか、人々は比較的普段から買い込んでいる。そういう時のために、寒冷地を中心に一階と同じくらいの広さの地下がたいていの家にはあり、そこに食料がよく保存されているからだ。
そういう環境に住んでいるので、天気予報を見る際も、西のシカゴあたりで猛吹雪があればこちらにもまもなくやってくると注意し、南部のフロリダ、サウスキャロライナあたりで巨大なハリケーンが発生すれば北上してこないか注視する習慣がついているのである。