あなたは、都会で住むのと田舎で住むのと、どちらが好きですか?
もし田舎で住むほうが良いと思うなら、アメリカでの生活に適応しやすいかもしれない。
なぜなら、全体的に見てアメリカでは日本ほど都会化されていないように感じるからだ。
例えば物で言うと、電化製品は日本ほど付加価値の付いた商品は多くない。ウォシュレットや人を感知するエアコンなど日本らしい高付加価値商品は、アメリカでは普及率が低いか、滅多に売られていない。日本から持ってきた、小さなライトがついた毛抜きを見たときは、アメリカの友人は感嘆を通り越して笑っていた。
人のつながりは、これも私の印象だが、アメリカの方がより親密だ。知らない人とも挨拶する事は多く、近所付き合いもそこそこあり、譲り合いの精神をよく感じるし、ソトとウチの線引きが日本ほどきっちりしていないようで、それだけにフランクに接しられる。
一言で言えば、精神的物質的ともに日本の10~20年以上前の生活をしていると感じることがある。しかし慣れもあるのか、それでも幸せに生活できているし、都会の流行について行こうとする変なストレスもない。あれば便利であるかもしれないが、必ずしも必要でない、そんな必要悪とも言えなくもない商品は、興味がないわけではないが、日本ほど周りで売っていないのもあり、自然と関心度はあまりなくなっていく。一方で人とのつながり感は日本にいた頃より強く感じ、日本から遠く離れたニューヨークに住んでいても孤独ではない。
結果的に、日本のそれより便利さはずっと落ちるであろうこちらの生活のほうが、私はむしろ気楽でいられるような気さえするのである。
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アメリカで車を運転していると、汚れた汚い車を時々見かける。クラシックカーなどではなく、よくある大衆車で、ボディははげたり錆びたりしていて、一昔もふた昔も前のような車である。
中には窓ガラスが割れ、ビニールで覆っているだけの車や、どこかにぶつけたような、かなり凹んだままで走っているのも見かける。概してそういう車は運転音もうるさい。故意に改造しているのではなく、古く修理が行き届いていないために起こるものだ。
日本だとどの車も概してきれいな車で、ボディに引っかき傷や凹みがあればすぐ直してもらう人が多いようだが、アメリカではそれほどではないかもしれない。車内の天井がはがれ落ち、運転席のドアが開かないから助手席のドアからいつも乗り降りする者もいる。走れたらよい、的な考えに近い。
治安が悪い地域ではそういう車を見る機会が増える。洗車も長い間していないようで、まさにただの移動手段でしかないように扱われている。都会ではそれほど見ないかもしれないが、少し走り旅行者が訪れないようなところでは、びっくりするような古く汚い車が、今も現役で見ることが出来る。
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ハグはアメリカ人にとって握手と同様、ごく自然な挨拶手段だ。初対面やあまり親しくない人には握手を、家族友人など気の知れた人には握手よりハグをする。
もちろんおはようや元気だった?また合おうね、などの言葉による挨拶と同時に、ハグは行われる。
ハグによるスキンシップの効果は大きく、日本では親友同士でも相手の体に触れるということ自体なかなかあるものではないが、ハグだと(軽くでも)抱きしめあうわけだから、心身とも親密度は深まる。
昔アメリカ人と初めてハグをしたときは、されるがままどうすればよいかわからず、抱く強さもよく分からなかったが、相手の背中へ腕を回すように、互いの体を軽く触れるだけでかなり親しくなった気がして、親密度合いが一気に増した気さえした。
またそこにいやらしさは全くない。それが挨拶として行うものであるから、毎日のように当たり前のようにハグする。恋人同士や夫婦のみがやるものでは決してない。例え親友同士でも、ソトとウチのバリアがさらに取れるというか、スキンシップによる親近感が増し、より気心の知れた間柄になれる気がする。
日本ではハグは習慣化していないが時々やってみてもいいのではないかと思う。
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アメリカで仕事をしていると、日本人とアメリカ人とで仕事に対する姿勢に違いを感じることがある。
概して、日本人は仕事中、あくせくとそれは蟻のように働く。それは何もしないでいることに罪悪感を感じるかのように、または周りからサボっていると思われないように常時何かしようとする人をよく見てきた。
一方でアメリカ人は、オンオフの切り替えスイッチが日本人より働くようで、特に仕事にきりがついたら、同僚と長時間世間話をしたり、仕事に関係ないインターネットを見たり、ラジオや音楽を聴いたりする。
例えば終日デスクワークのような場合、彼らはipodなどで音楽を聴きながら仕事をしたり、同僚と仕事の話ついでに世間話を長々としたりするケースがよく見られる。
オフィスでの自分のデスクや部屋には、家族のたくさんの写真や子供が描いた絵、国旗や風景画を飾ったり、花を置いたり、コップやTシャツ、メジャーリーグの 帽子やロゴ、人形やその他さまざまな置物など、その人の家もそんな風なのだろうと思わせるような、個人の個性がよく出る凝った飾りがよく見られる。
その人の誕生日やハロウィン、クリスマスなどになればさらに派手になり、風船やジャコランタンのかぼちゃやクリスマスツリー、さまざまなパーティーグッズだらけのデスクになる。仮装したりサンタの服装で仕事する者もいるし、周りもたいてい肯定的で、それを楽しがる。
日本だと上司や周りの目が気になって、なかなかそこまで出来ないかもしれないし、仕事する気あるのかと問いただす者をいよう。
しかし整理整頓されほこりひとつなさそうな日本人のオフィスより、私はアメリカ人のそんなオフィスのほうが好きだ。心に余裕が出来るし、仕事上で気分的にリラックスできる環境になる。そして第一楽しいからだ。
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私の住んでいるニューヨーク州は、地震が起きないと言われる。確かに日本のように火山帯がたくさん走っている訳でもなく、大地震は起きないとされる。ハワイから移り住んで以来、長い間ニューヨークで地震を感じた事はまだ1度もない。日本で地震のニュースを聞くと、気の毒に思う。
そのためか、特にマンハッタンでの建物の多くは、耐震構造を施されていないものが多く、柱をつけて上へ上へどんどん増築する事が出来た。
同時多発テロの9.11が起きてからは従来通りには行かなくなったかもしれない。しかし建物を壊して立て替えるというよりは、古い建物を残しつつ増改築する方が多いので、全ての建物に耐震構造が施されているかは分からない。
だが、地震に関して言えば、かなりまれであるので、耐震構造の家を買ったり、地震保険に入る必要もほとんどない。
ニューヨーク州に住んでいて注意する必要がある天災は、地震よりも吹雪、そして一部の地域で起こりうる洪水、竜巻だ。地震を含め、どの天災も絶対起こらないという保証はないが。
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アメリカの宝くじは、一言で言うと当選金額が凄まじくデカイ。日本では一等賞金はせいぜい10億程度だが、アメリカでは450億円までキャリーオーバーした事もある。450億円である。当選額が凄まじく巨大だ。
種類も大変豊富で、自動販売機でスクラッチカードを買うのもあれば、写真のように好きな数字を選ぶ、日本で言うロトや、4桁の合計数を当てるもの等、いろいろある。アメリカで一般的なのは、自分で数字を決めるパターンで、スクラッチを除き、予め決められているものをただ買うのはあまり主流ではない。
あるアメリカの宝くじ(Lottery)では、当選日に当選者がいなければキャリーオーバーとして金額を次回に繰り越され、どんどん巨額になっていく。ちなみに今日現在では、ニューヨーク州で人気のメガミリオンという種類のLotteryは、$173Mとなっている。1ドル100円の単純計算では、173億になる。いつか当たればいいのだけど。。
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