写真撮影時の日米の違い
日本では、まるで不機嫌とでも言うような、無愛想な顔して撮るのが普通だが、アメリカでは頬の筋肉を緩め微笑み、中には口を開けて明らかに声だして笑っていそうな写真も多い。
これは日米価値観の大きな違いの例の1つかもしれない。アメリカで写真を撮る際は微笑むのが普通である。寂しい顔して撮るよりは、楽しそうに撮ろうとじゃないか、というシンプルな理由であって、アメリカに来たら周りがそうしていたから自分もそうなって行った。いい感化だったと思う。
例えば元メジャーリーガーの野茂英雄が、日本の近鉄時代に撮った野球年鑑での写真は、他の選手らと同じく無表情だったが、アメリカのドジャースに移籍後に撮ったプロフィール写真では、歯を出して明らかに笑っている。郷に入りては郷に従えである。私も野茂と同じで、アメリカに住んでからは、カメラの前では自然と笑みになる。そして妻の学生時代の卒業アルバムを見ると、ほぼ全員見事に微笑んでいた。