渡米前後の数年間、英語の聞く、話すを本格的に学んだ際の経験談を書いてみる。
これは個人的な経験や印象に基づくのだが、英語を聞く、話すのを早く上達させるには女性英語話者の方が分かりやすかった。理由は察するに女性の方が声が高く聞きやすく、一般的におしゃべりで英語のシャワーを浴びやすく、こちらが下手くそな英語で返しても男性ほどむすっとせず、会話の断片から何とか推測、解釈し補って、こちらの真意を理解してくれるような献身的追加作業を比較的よくしてくれ、同時に湯水のごとく話を広げてくれるような、それなりに会話が続くムードを作ってくれやすかった。
妻がアメリカ人で、渡米前渡米後とも彼女の知り合い伝いでアメリカ人女性の友人が増えやすかったという環境もあるが、女性の方が上記のような訳でとっつきやすいというか、話しやすかったのを覚えている。どちらかと言えば、こいつと話しても意味分からないからと、言いたいことを言えば終わりで言葉少なめになり、こちらの下手くそな英語を頑張って理解するのが億劫そうなアメリカ人男性より、アメリカ人女性の方がいろいろと頑張って私の事や日本の事などに興味を持ち聞いてきてくれた印象がある。こちらとしても日本関連のホームグラウンドネタで、話しやすいムードの中、自分の低レベルの英語や恥ずかしさなどをあまり意識せずにいれたのは、早く英語を上達するのにいい環境であったと思う。
振り返れば女性との会話の方が当時の初期の上達に有利であったのは確かだが、聞きやすい、話しやすいからと女性との会話ばかりに重心を置くと、情けないが今度は男性の英語が聞き取りにくく感じた。もちろんどちらも英語であるが、異なった言語を話すかのごとく、男性英語は聞き取りにくく会話が続きにくかった印象がある。
それは例えば、エレキギターとアコースティックギターの違いのようで、弦もネックも細く弾きやすいエレキギターばかりで弾き続けて慣れてしまうと、弦もネックも太いアコースティックギターを弾く際は勝手が異なりより労力がいる。どちらも同じギターであるから弾こうと思えば弾けたが、何か違和感があり、エレキギターのように同じスピードで演奏できない。英語話者が男女どちらであるかで、そんな違いを感じた。男性の英語をより聞き分けるようになるため、趣味の合う男性や職場の男性同僚と、例えば音楽やスポーツの話題をしまくったりするなど、より会話が続きやすい状態をより意図的に作り練習を重ねた。
女性話者との会話時間が多いことは上達に寄与したと思うが、逆に当初から大半を男性話者との会話に費やしていればどうなっていたか。あくまで推測だが、上達するのにより時間がかかったかもしれないが、その英語力がほぼそのまま女性との会話にも使え、私が感じた男女による違和感はあまり起こらないかもしれない。
まずは女性と会話ばかりする、というのはお勧めするほどではないが、経験談としてご参考程度に。
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アメリカには中国人等が経営する中華料理店が点在している。田舎に住む私の周辺地域でも中華料理屋はいくつもある。そこで注文すると、店内、持ち帰りに関わらず、帰りしなにいつもフォーチューンクッキーをくれる。卵と薄力粉などで作ったような、茶色で硬いもので、薄い円形を二折りにし、その折り目真ん中からさらに二山にしたような、やや形容しがたいユニークな形状をしている。
味はほとんどしない。まるで奈良の鹿せんべいのようだ。そしてこのフォーチューンクッキーの中には小さな紙が入っていて、ことわざや格言を1つ、そして英語で翻訳された中国語の単語(水、空など)を1つ、そしてラッキーナンバーをいくつか、裏表の両面に記載されている。フォーチューンクッキーと言うものの、大吉などの吉凶、失物:遅けれど来る、等の運勢表記はなく、おみくじではない。
行けば人数分のフォーチューンクッキーを必ずくれる。周辺の中華料理屋全てで該当するので、おそらく全米規模でも中華料理屋で飲食するとフォーチューンクッキーをもらえるのではないかと思う。
聞くところによると、発祥は日本らしいが、少なくとも関西に住んでいてそれを見たことはなかった。
よく中華料理店に行くので、このクッキーをもらうが、私はそのクッキーを食べないし、中国語を覚える気は全くないのでその紙を見てもすぐ忘れ、格言を読んでもああ、そうか思い、店を出る頃にはすっかり忘れてしまっていることが多いのだが。
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日本では初対面の人と会えば、何歳ですか?と聞く人がいる。年上か年下かを最初に確認することは、敬語で話すかため口で話すかなど、その後の接し方を決めるために必要かと思う。何年入社ですか、や大学どこですか?との質問も根底によく似たものがあるが、アメリカでは基本的にそういう質問はしない。失礼のないよう、基本的にそういう類の質問をしないというのがエチケットであるだけでなく、聞いてもあまり意味がないからだ。
何歳か聞いて、年上か年下か分かったところで話し方接し方を変えない。英語という言語の性質上、原則敬語、尊敬語、謙譲語の概念がない。単に「来て」、と言うだけでも相手との立場状況を踏まえ、来てください、来い、来いよ、来いや、来てね、来てちょうだい、お越しください、いらしてください、おいで、など日本語は相手との立場を考慮した表現が豊かだが、英語では誰かれ構わず全部Come(visit)だ。
後々の接し方を決めるためにまず年齢を聞く日本語と、聞いたところで何も変化がないので聞く必要がない英語との性格の違いかもしれない。どちらがいいかは人次第だろう。年長者を尊敬し重んじたり、より細かな表現が出来る(必要がある)言語と、誰にも平等にフランクに接する言語と、それぞれに良い面はある。逆も言えなくもないが。
そのため、私のアメリカ人の同僚、友人達のほとんどの年齢を私は知らないし、彼らも私の年齢を知らない。隠しあっているのではなく、言ったところで、「あぁ、そう」となるだけだからだ。
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アメリカの私の職場や周辺のレストラン、店などの男性の公衆トイレでのことだが、アメリカ人男性の用の足し方は日本人男性よりもっと”開放的”だ。ある時小便をしに来た黒人男性は、小便を出すなり甲高い声で「ッッフォーー」と言い出し、隣にいた私は大笑いした。またある男性はトイレに入ってくる段階で既にズボンのチャックから性器が出ていたり、大便をしている者は大を出すたびに「ンオォォ」と咆哮したり、こま切れの小便が出るたびにかかとを上げ、「ウッ、
ウッ」と声を上げる者、用を足した後に手を洗わずメガネだけ拭いて立ち去る者や、便器の座面に大便のこすれた跡が付いていたりと、日本のよりさらにやりたい放題だ。
もちろん屁はこき放題である。大小の関係なく、またトイレに他人がいても、でかい屁をこいてくれる。たまに朝早く仕事に出社し、誰もいない時間から仕事をしていると、廊下から屁が聞こえる事もある。屁をすればExcuse
me.と言う男性もいるが、たいてい言わず、言ってくるのは大、小、屁の後の「オォォ」と咆哮する声である。
小便器の下の床は小便でため池のような日もある。職場の清掃員にOne Step
Closerなどの張り紙を張ったらどうかと提案したが、ため池は消えない。掃除も日本のように1時間ごとにされるのではなく、1日1回かそれ以下も多
く、小便器大便器は汚く、トイレットペーパーは散乱していることが多い。そんな汚らしいトイレのある店は利用したくないものだが、私の周辺地域だけトイレが汚いのか、全米で全体的に日本より汚いのか、よく分からないが経験上アメリカの公衆トイレは概して日本のより汚いし、使用者もやりたい放題の感がある。
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アメリカの電話機には、各数字のボタンにアルファベットも表記されてある。日本の電話機でも同じパターンのものがあると思うが、これはメールを打つ目的のほか、日本の電話番号で言うところの語呂合わせ的に使われることがある。2のボタンにABCが、3のボタンにDEFが、4のボタンにGHIが、5にJKL
が、6にMNOが、7にPORSが、8にTUVが、9にWXYZが一緒に表記されている。1と0はアルファベットはない。
日本では、焼肉店が1129(イイニク)、引越し会社が754754(引越し引越し)、歯医者が6480(虫歯ゼロ)などあるが、アメリカでは各数字に対応するアルファベッ
トを用いて同じような語呂合わせが行われる場合がある。例えば、467-4492でGo Pizza、463-3339でGo
FedExのような電話番号がある。
日本と同じく、アメリカでもたいてい店や会社、サービス業などで語呂合わせの電話番号とともに宣伝している場合が多い。中には番号を示さずその語呂合わせの単語のみを電話番号として表示している会社などもある。自分の電話機に登録していない時は、こうした語呂あわせで覚えておくと確かに便利だ。
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