アメリカのにんじん
まず大きさだが、日本だと20センチくらいのにんじんが一般的かと思うが、アメリカではそういう大きさもあるにはあるが、小指ほどの小さいものがより一般的だ。Baby carrotと呼ばれ、非常に小さく、そのまま食べられるよう外側の皮が剥いてある。それが何十と一袋に入って売られている。あまりにどれも形が均一なので、生育途中の小さなにんじんでなく、数十センチに成長しきったものをアメリカ人好みに小さくカットしているのかもしれない。
食べ方は人それぞれであるが、多くのアメリカ人はその小さなにんじんを生でそのまま、またはサワークリームやハメス(フムス。Humus.ヒヨコマメを潰したペースト状のもの)などをディッピングソースとして先端につけ、手づかみでパキッと食べる。
日本のように肉料理等ににんじんも一緒にゆがいて料理する時もあるが、アメリカ生活でのにんじんの食べ方で一般的なのは、そうした小指ほどのものを生でそのまま食べる方なので、パキッと音がし、口の中でもバキバキ言わせながら食べる。それは馬のようだ。
アメリカ人の昼食はたいていサンドウィッチが主食の1つであるが、それと同時にポテトチップス、りんご1個、そして小指ほどのたくさんの生のにんじんもよく食べられる。
慣れだと思うが、日本にいた頃からゆがいた柔らかいにんじんのみ食べてきたのもあり、あまり何個も生の硬いものをバリバリ食べる気は個人的にあまりしないが、よく噛む必要があるので、歯やあごの筋肉をよく使え、硬いので腹持ちがいいかもしれない。