海外永住すると思う事
日本人として普通に日本に住み、日本人と結婚するのではなく、こうしてアメリカ人女性と結婚しアメリカで永住していると、普通の日本人としての生活を歩んでいたら、また結婚しようと決めた女性が他の国の人だったら、などとふとした瞬間に考えてしまう事がある。
日本人夫婦でも、長い生活の中では堪え難い不和や大げんかもあろう。まして外国人との国際結婚では、さらに言葉や文化、価値観の違いにも相互理解の努力がいる。妻が日本人だったらと、思うほどのけんかもあった。また妻がアメリカ人でなく他の国の人ならどうだったかなど、別の道を歩んだ場合の自分の人生を想像すると、若い頃からいわゆる国際志向の気が強かっただけに、一般の日本人男性よりもバラエティに富んだ何通りもあったであろう選択肢の中から現在の道を歩んできている訳で、最善を選んできたのか自問自答してしまう。
どれが最高かは、起こりうる全ての道を経験してみないと分からず神でもない限りそれは分からない。だがこれまでの道は最高に近いと思うし、そう思いたい。元婚約者が子宝に恵まれ、こちらの現状より裕福そうであれば、嬉しさ反面複雑な気持ちにならなくもないが、少なくとも今の自分が幸せで、私の家族も笑顔いっぱいで、仕事も満足しているのであればそれでいいではないか、と自分で自分を納得しているのに気づく。故郷から1万キロ以上離れた異国で住んでいるとなおさら、この人生が幸せなのだ、これでいいのだ、と自分で自分を納得させる作業も時々いるかもしれない。