自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。

アメリカのカーニバル

私が住んでいるNY北部には、毎年夏の時期に、移動式の遊園地なる、カーニバルがやってくる。巨大トラックやトレーラーで、大小さまざまなアトラクションや出店などが、町の広場(野球場や野原など)に設置される。
彼らはアメリカの都市を車で回っているようで、ある町で1〜2週間開催すれば、別の町へ移動しまた行う。子供が小さい時分は、6月は隣町で開催のカーニバルに行き、7月は自分の町に来たカニーバルで、8月はまた別の町のに行ったりしたものだ。
規模は場合によるが、日本の遊園地と比べると格段に落ちる。1つ1つの迫力や凄さは、日本の遊園地を経験した者にとってはとても味気なく感じる。
しかしディズニーランドのように遊園地として毎日オープンしている所など付近になく、年に1回、しかもこんな田舎に遊園地が来たとあって、非常に大勢の人で賑わう。おそらく一度にこんなに多くの人を見たのはここに住んでいて初めてではないかという程の盛況っぷりだ。
大体何か1回乗るのに1ドルだ。または30ドル程度でその日は乗り放題の場合もある。日本のジェットコースターのような本格的なものはない。幼児向けの車に乗ってぐるぐる回るものや、 20〜30m程度の観覧車、遠心力でぐるぐる回るもの、お化け屋敷、高さ20m程度の写真のようなすべり台、射撃などの当て物屋、ピザ屋などの屋台、飛び入り参加用のダンススペースや屋外バーなどがある。ライブ演奏や、地元の学生らのマーチングバンドなどもよくある。縁日をかなり大きくしたような感じのカーニバルも多い。
カーニバルはまさにその町の一大イベントで、大人も子供もにぎやかに楽しめる。毎年思うのは、日本の本格的な遊園地より規模は大変小さく、最新のアトラクションなどないが、人々は終始笑顔で楽しんでおり、平和な雰囲気が流れているのを感じられ、そこに田舎独特の精神的に平和な充足感を味わう事が出来るのである。