アメリカ流仕事術
清掃が仕事ならば、きれいにする、という目標に到達すれば終わりで、さらに塵ひとつない完璧な状態まではしない。合格点である60点にさえ到達すれば終わりである。日本人はそれは当然で、さらによりよい体裁や見栄えを求めたり、あらゆる起こりうるリスクの可能性を踏まえ、丁寧確実に、求められていることプラスアルファの出来で応えようとするところがある。
必然的に、同じ仕事でも日本の完璧主義だと質の高い結果が出来るが、同時に時間がかかる。アメリカ式の仕事だと、合格点はもらえるだろうがある意味詰めが甘く雑で、日本式より質は低く、また一方で早く仕事が終われやすい。
理想を言えば、質が高く早く終われる仕事がよいだろうが、人により価値観が違うので100%絶対な仕事術はないかもしれない。しかし現実のところ、アメリカ方式だと早く家に帰れる。
アメリカで仕事をしていると、日本式でこなすと個性が出てよいかもしれぬが、同僚のアメリカ人達がそんなアメリカ流仕事のスタイルであるため、私もある程度それに倣うスタイルで仕事をしている。そのため深夜まで仕事をすることなどまずなく、夕方には家に帰り、家族と寝るまでたっぷりと時間を満喫できている。 アメリカにいるから出来ることなのかもしれぬが、アメリカ流仕事術の大きな副次的産物である。