多くの高齢者も車を運転するアメリカ
そして都市を離れれば電車もバスもなく、何をするにもやはり車が必要で、そのため高齢者でも車を使う人が多くなります。70、80歳代の高齢者でもピックアップトラックを運転する人も時々見かけます。日本と違い、アメリカは道幅が広く運転は比較的楽なところもありますが、知り合いにいるように、80歳超えてまで運転したくないな、というのが感想であり、希望でもあります。
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自然に囲まれたNY北部に住む日本人が、現地の習慣や価値観等、日本とのあらゆる違いを紹介します。アメリカ留学、移住、旅行等、アメリカに興味のある人向けです。
アメリカでは、品物の多くに、英語のほかスペイン語の表示が同時に記されているものがあります。食品の箱やビン、説明書などにスペイン語の表示をよく見かけます。
また、子供用おもちゃの場合、ABCソングが英語とスペイン語をボタン一つで切り替える事ができたり、2言語、時にフランス語もあり、3言語同時に教えようとしているものもよくあります。TVでも、スペイン語専用チャンネルがあります。
スペイン語は、アメリカの学校では必ずしも必修ではないにしろ、地理的にメキシコと隣接していること、そうしたスペイン語話者が移民も含め多い事から、かなり市民権を得ている印象です。
以前住んでいたニューヨーク州の田舎では、非常に見たくも来てほしくもない動物がいました。スカンクです。これは最悪ににおいが強烈で、気分が悪くなり、吐き気がするほどです。夜に徘徊するのか、家の庭をスカンクが通っただけで、突然強烈な悪臭が家の中にも入って来て、しばらく寝る事ができません。それはどうやら庭の花の種や球根をあさりに来たようでした。
また、妻の母親の家から近いところに、俗名スカンクストリートと言う道があり、そこはスカンクがよくいるところで、つまり車でよくスカンクが轢かれるため、その道を通ると悪臭が車の中に立ちこめ続けると言う、たまらない道です。私もその道でスカンクの激臭に遭った事がありますが、一気に気分が滅入り、吐き気がする程になった事があります。さらに道の両脇にはスカンクの死骸等ないのに、においだけが周囲に残っており、1〜2週間は取れないと言われています。
アメリカのスーパーマーケットで、日本のよりもかなり広い売り場面積を取る商品があります。グリーティングカードと、写真立てです。
ウォルマートやKマート、ターゲットといった一般的なスーパーマーケット、$1ショップ、雑貨店等では、ほぼ必ずと言ってよいほどこの2つの商品が大量にあります。陳列棚で言うと、通路の左右両側共に陳列している棚が幅5m以上あり、それがさらに2列、3列以上もある場合も少なくありません。1つの店に相当の品数があります。
クリスマスや誕生日、卒業や出産など、大きなイベント時にはグリーティングカードを送りあうのが一般的ですし、同じくそうしたイベントで、写真を撮り、それを家に飾ったりよくします。アメリカの各家庭では、そう言う訳で少なくとも数個、中には何十個もの写真が飾られている家もあります。
スーパーマーケットでよく売られているものから、アメリカの習慣、価値観が分かる一つの例ですね。
アメリカで外出時、ちょっとした事ですぐ他人と話をするのはとても自然です。レストランに行っても、隣のテーブルにいる人からその服どこで買ったの?と聞いてきたり、店で子供を連れて買い物していると、子供にかわいいわね、何歳の子?などと聞いてきたり、また欲しいものがない場合、店員がどこそこの店に行けばあるかもしれないわ、等と気さくに話してきます。言われた側も自然に、世間話するのに近い感覚で話する事が多いです。
このようにちょっとした事でも気さくに他人と話をする人々、そしてそれがごく普通であるとする価値観が、私は割と好きで、いろんな人とつながる事ができるような気にもさせ、精神衛生上いいように思います。日本にいたときより、他人や初対面の人に対して過度に人見知りや警戒する事なく、自ら見えない壁を取り払ったかのように感じます。そのため孤独に感じる事が、こんな田舎に住んでいてもほとんどないのは、アメリカ生活の長所の一つかもしれぬと思っています。
アメリカでくしゃみすると、周りの人がBless You!と言います。たとえ見知らぬ他人でもかなりの確率でそう言ってくれます。言われたらThank You.と言うのですが、私は言いません。
なぜかと言いますと、面倒臭いからで、日常的に頻繁に起こるくしゃみに対して毎回言う必要性を感じず、かつ日本で育ったためそんな習慣がなく、言わないようにしています。げっぷやおならをしたときにも何か言えば面白いんですけれど。
家でくしゃみをすると、妻がBless You!と言ってくれます。俺には言わなくてもいいよと言うのですが、言うのが染み着いているのか、今も言ってくれます。外出中では他人が言ってくれるので、さすがに無視はできずThank You.とは言いますが。