アメリカでの人生最後の過ごし方
アメリカ人の妻の祖父が重い病気でした。84歳で、これまでにがん摘出手術や膝の手術など、色々な手術を経てきましたが、今回は吐血し、内臓の大きな手術をせねば存命できない状況になりました。
祖父はもう手術するのを拒否し、覚悟ができていると医師に話し、自宅で最後の時間を過ごす事を希望しました。
そして腹の痛みがひどいため、薬を飲み続ける事を条件に自宅に戻る事ができました。
大便をする事ができなくなっており、お腹がどんどん膨れ、また飲み続けた薬の副作用で、最後は意識がもうろうとし、意味不明瞭なや言動を発する事になりましたが、多くの親族子供達に囲まれ、好きなタバコやビールも飲み、彼の妻も同じく亡くなった同じ家で、静かに天国へ旅立ちました。
私は、人生の最後の過ごし方について患者の意思を最大限尊重し、祖父が最期まで幸せな時間を過ごせることができたアメリカの医師と医療制度に感謝する気持ちでいました。